TC療法の5日目は、4日目に引き続き副作用のピークに耐える1日となりました。5日目の夜からはその症状が急激に軽くなってきたため、この1日さえ乗り越えたら辛い抗がん剤治療は一件落着!ということで体力的にはずいぶん楽になることができます。人により副作用の症状が出るタイミングやその大きさは異なるようですが、体験談の1つの例として私のTC療法から5日目の体調変化や抗がん剤による副作用、1日のタイムスケジュールをまとめています。
体温や薬など
治療4日目の様子は↓こちら
1日の体温の最高と最低
高:37.8℃、低:36.5℃
※抗がん剤の副作用で白血球が少なくなるため、37.5℃以上になると要注意ということで頻繁に体温を測りましたが、37.8℃まで上がったので焦りました。
1日の薬
寝る前:ネリプロクト軟膏(お尻用)
前日からの睡眠時間
2〜3時間(副作用の症状が大きくてうまく眠れない)
1日に飲んだ水の量
1L(前日同様、起き上がるのが辛くて飲むことを忘れていた)
副作用の症状
5日目も、副作用ヤバッ(汗)
前日に引き続き副作用のピークの症状が現れていましたが、20時を過ぎたあたりから急に体調が回復していくのがわかりました。
ついに、副作用の影響が小さくなり始めたようです。
- 吐き気あり(空腹時に増す)
- だるい
- 味覚障害
- 顔がパンパンにむくむ
- 手の指のしびれと痛み
- 筋肉痛
- 関節痛
- 全身の骨がズキズキうずく痛み
- 頭痛
- 粘膜が弱くなった(排便後の出血がひどい)
副作用の詳しい症状は、前日のTC療法4日目と同じです。
それに加えて、頭痛や排便後の出血がひどいという症状も現れるようになってしまいました。
この日の頭痛は、1箇所(頭皮の表面近く、つむじよりも若干右寄り)でしたが、痛み止めはのむことなく耐えられる程度でした。
そもそも抗がん剤の副作用による体の痛みの方が大きくて、頭痛は取るに足らない程度の痛みでした。
前日よりも症状が重いのか、発熱をしてしまったがためにさらに体が辛くなっていたのかはわかりませんが、2回目以降の副作用の大きさは治療から4日目と5日目は同じレベルでした。
抗がん剤の回数が増えると
治療回数が増えていくと、抗がん剤が体にたまっていくためか、別の症状も現れるようになりました。
- めまい
- 味覚障害の変化と吐き気
- 顎周辺がザラザラ
めまい
副作用の症状が強く現れる頃を目安にめまいが現れることがありました。
症状としては、お部屋がグルグルと回っているようで、横になっても目を瞑っていても回っている感覚が続いて気持ち悪くなるようでした。
その時々で波がありましたが、2日間ぐらいで毎回よくなりました。
味覚障害の変化と吐き気
食べられないものが徐々に増えていきました。
1回目の治療後は、全体的に苦味が増し、特にゴマ、大根などの辛味がある野菜が食べられなくなりました。
2回目の治療後は、1回目に加えて、昆布などの海藻ものが食べられなくなりました。
3回目の治療後は、2回目に加えて、じゃがいもなどの芋類を中心に、口に入れた時にモゴモゴするような食感のものが食べられなくなりました。
この辺りまでは、TC療法当日〜3日間ぐらいは通常の食事がとれていました。しかし、治療を重ねるごとに味覚障害が出る時期が早まり、最終的には治療の点滴を打っている時点から食べられるものが限定されるようになりました。
4回目の治療後は、玉ねぎやキャベツなど、スープとして煮込めば甘くなり美味しいはずの食材が食べられなくなりました。かぼちゃやりんごなど、甘みがありある程度美味しく食べることができていた物まで気持ち悪くなってきました。食べられないほどまではいかなかったため、無理して食べるようにしていました。卵とレタスとニンニクの炒め物は美味しく食べられていました。
5回目は、治療しながらお昼ご飯を食べる時、すでに味覚障害+吐き気が現れていました。ゆで卵やヨーグルトなど今まで治療中に美味しく食べられていたものを口にすることがとても苦痛に感じるようになりました。
5回目の治療後は、卵とレタスとニンニクの炒め物さえも苦しくなってきて、食べられるものは「エビ!!!」。唯一、ニンニクと青梗菜とエビの炒め物の組み合わせだけは抵抗なく食べることができていました。それ以外の食材の味はどうしても苦しくて吐き気もするし、なかなか苦しい時期となりました。
6回目は、治療時も治療後も正直絶望的でした。治療中にはゆで卵を口にしてみましたが、かなり苦しかったです。缶ジュースのりんごは飲めた記憶がありますが、そのほかのものは本当に辛かったです。
2回目以降の治療は入院ではなく通院で日帰り治療を受けたため、食事療法に取り組んでいました。
ですが、この時期は「インスタントラーメンが食べたい!」という卵巣がんの患者さんが多いようです。私もこの感覚、ものすごくわかりました。
体が元気な状態でこのことを聞くと、「味覚障害や吐き気があるのにその匂いキツくない?」と思いますが、抗がん剤治療で味覚障害や吐き気が大きいときは、私もなぜかインスタントラーメンやハンバーガーや焼き豚など匂いががっつりしていて、味も濃いものなら食べられそうな感覚がありました。
顎周辺がザラザラ
3回目の治療を終えたぐらいから、ほっぺたの下にあるエラから顎にかけて肌が少しザラザラしているような感覚がありました。最初は気のせいかな?とか、一時的なものなのかな?と思っていましたが、どうやら一時的なものではなかったようです。
その後も治療を重ねるたびに治療から数日後からザラザラが増えていきました。
6回目の治療が終わる頃には、唇と耳たぶと首の中央の3点を結んだ領域全体に細かいブツブツができました。
※見た目はよくわかりませんが、触るとザラザラしています。
抗がん剤で細胞に悪影響が出てしまったのかもしれません。時間経過とともに治っていけば良いなと思います。
1日の流れと副作用
※感情をそのまま書いているため、大げさな表現がたくさんあります。
人と接するときは作り笑顔ができるレベルですので、ここに大げさな表現があるからと、あまり怖がらないでいただけると幸いです。
6:00
起床
6:30
痛いしキツくて体が全然起こせない
6:45
うがい、歯磨き
7:55
朝食(完食※汁やジャムは残した)
ほおづえつきながらちょっとずつ食事をとる
味覚障害でめちゃくちゃ苦い
だるくてベッドから足がおろせない
休んだり食べたりの繰り返し
※入院中は病院食を食べていたため、この時期は食事療法を一時中断しています。
食事療法については、こちら↓で書いています。
9:10
骨の痛み、筋肉痛、関節痛など前日の副作用全て引き継ぎ
体調やば〜い。なんだこれ〜(汗)
9:45
歯磨き
食後すぐに歯磨きをしたかったけど、動き続けることがきつかった
10:00
睡眠不足も続き、もはや意識もうろう
12:10
昼食(7割食べた)
12:35
トイレまで近いはずなのに、太陽のように遠く感じる
14:10
歯磨き
やっとの思いで起き上がれた!
14:20
37.8℃
→医師にすぐ伝えて様子をみることになった
副作用でずっとほてっているような感覚や体のだるさがあるため、熱が出ていることに気づかなかった(汗)
※12:35に検温したときは、36.9℃でした。
14:55
37.5℃
16:00
37.4℃
頭痛あり(頭皮の表面近く、つむじよりも若干右寄り)
16:52
37.0℃
※熱は落ち着いたみたいで一安心
体調不良で無添加のにんじんジュース+りんごジュースを飲む余裕がない
18:05
夕食(お米4割、おかず半分食べた※てんぷらの衣は剥がした)
無添加のにんじんジュース+りんごジュースとR1ヨーグルトを飲んだ
19:40
歯磨き
やっと歯磨きができる(汗×100)
20:00
体調が急に回復してきてる!!!
今までに経験したことのあるような"人間"っていう感じ(?)になってきた。
まだ痛みとだるさは激しいけど、夕方までの感覚とは全く違う!
21:00
消灯
と、ピークを抜けることができました。毎回、この瞬間は涙が出そうなほど嬉しかったです。
ここからは、さらに痛みやだるさが小さくなっていきます。10日目ぐらいになってくるとある程度落ち着いてきます。
もうちょっとの辛抱!頑張れー★
TC療法6日目の様子はこちら↓です。
まとめ
TC療法の5日目は副作用のピークど真ん中、そしてそれが終了する時期となりました。ここまでくれば、あとは症状が軽くなっていくのみですので、気持ちに余裕がでてきます。痛みやだるさで睡眠がうまくとれない日が続いたので、ようやく眠れるようになります。よくやった!と自分を褒めてあげたい気分になりますね。辛かったー、お疲れ様でした。TC療法から10日目頃には全体的に体調もずいぶんよくなってくるため、もう少しの辛抱です。そのあとは白血球の減少という、感染に注意が必要な時期がやってきます。時期により副作用にうまく対応していけると良いですね。