卵巣がんが進行しており、手術で卵巣も子宮も切除するとなると、切除した部分は空洞になっちゃうのかな?と不安になることがあるのではないでしょうか。私も手術前に不安でしたが、人の体はよくできていて全く心配する必要はありませんでした。私の体験をまとめました。
卵巣がんの手術
こんにちは、管理者のCocoaです。
31歳で卵巣がんⅡbになり、化学療法と手術を経て、現在は再発防止に努める日々を送っております。
卵巣の腫瘍の種類と手術の判断
卵巣の腫瘍は大きく分けて以下の3種類に別れるようです。
- 良性
- 境界悪性(良性と悪性の間)
- 悪性
卵巣の腫瘍は画像検査や診察で良性と悪性の見分けが難しいため、実際には手術をして判断します。境界悪性や悪性が疑われた場合は、手術の範囲を決めるのに手術中に病理検査(術中迅速病理検査)が行われるとのことでした。
卵巣がんで切除した部分
しかし、私は卵巣がんの転移などの検査を行なっている時に、子宮への転移があることから卵巣の腫瘍は「がん」と判断されたため、手術前から卵巣や子宮を摘出することがすでに決まっていました。さらに腹膜播種があるとのことで、大規模な手術となりました。
私が卵巣がんの手術で切除した部分は以下の通りです。
- 両側卵巣
- 両側卵管
- 子宮
- 骨盤リンパ節
- 傍大動脈リンパ
- 大網
- 虫垂
- ダグラス窩腹膜
手術当日の様子や、手術前後の詳しい流れはこちら↓の記事にございます。
31歳で卵巣や子宮を切除するという心境
卵巣も子宮も切除するとなると、切除した部分は空洞になっちゃうのかな?
そんなことはないので安心して大丈夫です!
人の体は本当によくできていますね、切除した部分には他の内臓が移動してくるなど最終的には残っている内臓だけで良い位置におさまります。
卵巣や子宮の切除は、言葉にできないほど辛いものです。
31歳という年齢で切除することになり、本来であればまだ子供が産める歳なのに、がん発覚から1ヶ月足らずで「もう一生産めない」ということを覚悟しなければならない、そんな体になってしまうなんて……。
他の臓器ならまだしも、次の命に繋げる唯一の機能を物理的に体から取り出さなければならないなんて、自分は欠陥人間になってしまうような感覚でした。
女性ホルモンが出せなくなることで、更年期障害に悩まされたり、閉経後にリスクが上がると言われる病気ともこんな年齢で向き合わなければならなくなったり、女としての自信もなくなってしまうような、心身ともに辛い状況に陥りました。
しかし、これらのことを全て受け入れなければ、体がこのままがんに蝕まれて命を落としてしまいます。
どれほど苦しくて辛い精神状態になったとしても、命さえあれば、自分の力で良い人生を切り開いていくことができるかもしれません。
私は、苦しすぎて、取り乱してしまいそうになることも何度も何度もありました。でも、絶対に諦めずに前だけ向いていこうと決めています。もちろん、後ろを振り向いてしまうことも多々あります。それでも、進むしかないので、また前を向き直して良い日が来ると信じて、良い日にするんだと心に決めて一歩ずつ踏み出していきたいと思います。
これから手術を受けられる方、不安を抱えている方、同じような苦しみをかかえている方はたくさんいらっしゃいます。同じ辛さを抱えている方の気持ちは痛いほどわかります。苦しくなった時、どうぞこの記事を思い出して、辛いのは一人じゃないと思っていただけると幸いです。
まとめ
婦人科系のがんの手術は不安だけでなく、精神的な苦痛もとても大きいです。傷が癒えるには時間がかかると思いますが、ストレスがたまりすぎてがんの味方をしてしまわないように、私はなるべくいろんなことを考えないように努めました。がん宣告からずっと私は睡眠不足が続きました。体は手術後、徐々に慣れていきますので、まずは気持ちを落ち着けて、少しでも睡眠をとって、手術に体力をつけた状態でのぞめますように。