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朗報!パクリタキセル副作用の「しびれ」の予防方法がついに発表された

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乳がん、卵巣がんや肺がんの抗がん剤としてパクリタキセルが使われることがありますが、副作用である「末梢神経障害(しびれ)」がひどく治療中断となることが大きな問題です。2017年10月に発表された、抗がん剤治療継続に希望を持てる予防方法をご紹介します。

抗がん剤による末梢神経障害

こんにちは、Cocoaです。

卵巣がんになり、TC療法を受けました。抗がん剤のパクリタキセルにより、末梢神経障害でストレスを抱える毎日を送っています

このブログを書きながらも、指先がジンジンとするしびれや痛みが尽きることはなく、ひどい時には手のひら全体がしびれた感覚になることもあります。そして、いつの間にか、手のひらを見つめる癖がついてしまいました。

パクリタキセルの副作用である末梢神経障害の可能性

  • 軽度の末梢神経障害:67.8%
  • 重度の末梢神経障害:7.2%

参考文献:Journal of the National Cancer Institue Vol.95, No.17, 2003

上記から症状が出ない方もいらっしゃるようですが、入院中に同じフロアの多くの方とお喋りをしたところ、みなさん程度は違っていても「しびれ」という副作用に悩んでいらっしゃる方が多かったように感じます。

むしろ、「しびれを全く感じない」という方には、偶然なのかもしれませんが出会うことができませんでした。

副作用による全身の辛さや痛みや味覚障害などの症状は、治療ごとに出る・治るを繰り返します。しかし、末梢神経障害は異なります。

末梢神経障害の問題点

しびれは、治療を重ねるごとにひどくなる傾向にある。

「症状が重くなって治療を中断せざるを得なくなる患者さんがいらっしゃる」という話や、「治療が終了してもしびれは残る」と聞いていたため、私は抗がん剤治療中に「最後まで受けられなくなったらどうしよう」、「仮に受けられたとしても、一生しびれに悩まされる生活は辛い」という大きな不安に押しつぶされそうでした。

治療中に情報をたくさん探し、医師にも看護師にも毎回相談していましたが、「今のところ有効な予防方法は見つかっていない」とのことで、諦めるしかないのかなと思っていました。

結局、良い情報を見つけることができずに治療が終了してしまいました。

しかし、今になって、2017年10月に発表されていた予防方法を見つけることができました。

もう少し早く知ることができていたら(泣)

治療後にこの情報が出ていたならば仕方ないと諦めもつきますが、情報にたどり着けていなかっただけなんて言葉にできないほど大変悔しいです。そのせいで一生このしびれと付き合っていかないといけないの?

正直後悔しかありませんが、もう終わってしまったことはどうしようもできないので、私と同じように「どうにかしてしびれを軽減することはできないか」一生懸命探されている方の目にとまれば……と思いながらこの記事を書くことにしました。

末梢神経障害の予防方法

medical literature

2017年10月に京都大学から予防方法が発表されていたそうです。

マイナス25℃~マイナス30℃下で冷やした冷却用グローブとソックスを用いて手足を冷却することで、パクリタキセル投与に伴うしびれが予防可能であることを示しました。更に、しびれの自覚症状や日常生活の不便さだけでなく、触覚や温度の感覚、手先の器用さについても、悪化を予防できることが分かりました。

引用:京都大学「抗がん薬副作用のしびれ、冷やして予防」

10月12日に医学誌「Journal of the National Cancer Institute」(JNCI)に掲載

▼論文の掲載情報はこちら
JNCI: Journal of the National Cancer Institute, Volume 110, Issue 2, 1 February 2018, Pages 141–148

▼論文はこちら(英語です)
https://doi.org/10.1093/jnci/djx178

そして、京都新聞(10月18日 23面)にも掲載されたそうです。

この研究によると、対象者は40名ほどで100%予防できるというものではないようですが、冷却が副作用予防に有効であることが分かったということです。

今後、臨床の現場で冷却技術を適正に施行するために、保険適応ならびに機器の提供やスタッフの充実を図ることが望まれます。

引用:京都大学「抗がん薬副作用のしびれ、冷やして予防」

体験から感じたこと

寒い日の治療の方が、手足のしびれを感じにくいような気がします。

私は末端冷え性のため、冬場は氷のように手足が冷たくなります。

体が温かい時、手足が温かい時の治療では、治療中(つまり、パクリタキセルの点滴中)にしびれが発生していました。逆に、寒い時期の手足が完全に冷えきっていて「血行悪いなー。」と感じる日は、治療中にしびれをほとんど感じませんでした

また、治療中に手がしびれている時に冷水で手を洗って手が冷たくなると一時的にしびれが小さくなるように感じたため、それ以降は「手がしびれてきた」と思うタイミングでトイレに行き、少し長めに冷水で手を洗うようにしていました。

また、治療当日でなくても、治療後しばらく(特に治療から2週間程度)は必ずシャワーの後にしびれの症状がひどく出ていました。

理由はわかりません。シャワーの水圧や刺激によるものなのか、血流が良くなることによりしびれが増すためのか、何も関係なく偶然が重なったのか……。

ですが、「シャワー後にしびれが大きくなる」という感覚だけは常に変わらなかったため、時期によりシャワーの回数を減らしたり、時間を短くしたり、お湯の温度を少し低めに設定したり、それでもしびれを感じたらまた冷たい水をかけたりということをしながらしのいでいました。

京都大学のこの研究内容と直接の因果関係があるかどうかは全くわかりませんが、「冷たくする」ということがポイントであることと、私の体感が似ているような気がしました。

マイナス25度という温度とは、かけはなれていますが(汗)血行を悪くするみたいなイメージが、末端冷え性の感覚と似ているな〜という。。。

抗がん剤の種類にもよるのでしょうが、そもそも、「手足の先まで抗がん剤が届かなくても問題ない」というところから、このような研究が進んでいるようですね。

ということで、私は勝手にですが、自分の感覚でしびれがひどくなりにくいなと感じるように、腕は血管痛予防のため温めながらも、手には冷たい水などが入ったペットボトルをにぎって治療を受けることもありました。

また、冬場は一晩中、電気あんかとともに布団に入ることが好きだったのですが、温まるとしびれをひどく感じていたため、抗がん剤治療が始まって以来、直接足を温める用途で電気あんかを使わなくなりました。その代わりに、体を冷やさない対策としては、布団乾燥機で布団全体を温め、足先だけちょこっと布団から出すという方法をとっていました。

特に、治療中だけに限らず、治療当日や翌日など治療をして時間があまり経過していない時期は、血液にまだ抗がん剤が残っているのかな〜?と思いながら、できるだけ手足を温めないような動きをとることもありました。

体温は高い方ががん予防になるらしいので、体温はできるだけ下げないように気を付けていました。

だらだらと長くなりましたが、まとめると私の手足のしびれは、治療中だけに限らず、治療直後も冷やすことで少し楽になっていたように感じます。

まとめ

この研究が確立されて全国に広まり、治療を中断しなければならない方や、私のように手足のしびれにストレスを感じながら生きていく方が少なくなれば良いと思います。しっかりと予防ができるようになれば、私にとっても万一がんが再発した場合の治療継続の希望を持てるという点で安心材料が一つ増えるのでありがたいかぎりです。

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