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「ゴースト血管」1日たったの60回で予防!認知症や骨粗鬆症になる前に

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みなさまは「ゴースト血管」というものをご存知ですか?
耳にする機会が増えてきたように感じるこの言葉は、実はシミやたるみだけでなく、認知症や骨粗しょう症までも引き起こしてしまう恐ろしい現象のことをいいます。NHKスペシャルで放送された予防方法がとても簡単でしたのでご紹介します。

毛細血管とゴースト血管

は卵巣がんになり、卵巣を摘出しました。
卵巣を摘出すると、女性ホルモンのエストロゲンをうまく作ることができなくなるため、今後の人生で骨粗しょう症に気をつけなければならないそうです。

私にとって、がんの再発はもちろんのこと、骨粗しょう症にならないことも大きな課題。
そんなところに

骨粗しょう症予防の新たな情報が!

同じように卵巣を摘出した方や、のように乳がんで月経を止めてエストロゲンをうまく出せなくなった方は、ぜひこの記事をご一読いただき、骨粗しょう症予防にお役立てください。

さらに
女性にとって朗報♡

毛細血管を健康に保つことは

★美肌のカギ★

にもなるそうなのです!

一体どういうことなのでしょうね?

そもそも、毛細血管とはどのようなものなのでしょうか?

毛細血管とは
太さ:0.005mm〜0.01mm(髪の毛の10分の1)
構造:血管を形作る内皮細胞(ないひさいぼう)とそれを補強する壁細胞(へきさいぼう)でできていて、内皮細胞同士の間には小さい隙間があり、そこから酸素や栄養素が血管の外に染み出して細胞へ届く
働き:細胞に酸素や栄養を届ける

私が最初に毛細血管の存在を知ったのは、小学生の頃だったような気がします。
「地球の3周分ぐらいの長さの血管が体の中に入っている」と聞いて驚いたことを今でも覚えています。
当時、宇宙は果てしないとか、地下にはマグマが眠っているとか、日々いろんな衝撃を受けていたような。

おっと。。。話がそれてしまいました。

地球の3周分という情報は少し盛られていたんですかね。

実際は、毛細血管の長さ地球の約2周半だそうです。

ところで
最近は毛細血管の「ゴースト化」というワードが話題になっているようです。

ゴースト血管
毛細血管に血液が流れなくなり、気付かぬうちにゴースト化して(消えて)しまう現象のことをいうそうです。

えっ!?毛細血管が消える!?!?!?

そんなことなんてあるのですね。

地球の約2周半ほどの長さにもなる毛細血管が消えていくなんて、かなりマズイのでは……

ゴースト血管が臓器に悪影響を及ぼす流れ
毛細血管の一部分がゴースト血管になる
→血管自体も血液から酸素や栄養をもらっているため、ゴースト化した先の血管はダメになる
→毛細血管から酸素や栄養を受け取っていた周囲の細胞もダメになる
全身の様々な臓器に大きな影響を与えてしまう

毛細血管めちゃくちゃ大切じゃないですか!?

極細の血管なんて消えても問題ないない!なんて思っていてごめんなさい。これからは、心を入れ替えて毛細血管を大切にしようと思います。

ということで

毛細血管がゴースト血管になるとどのような症状が現れるのか具体的にみていきましょう。

ゴースト血管が招く主な病気

ゴースト血管が引き起こす症状

  • 認知症
  • 骨粗しょう症
  • シワ
  • たるみ
  • 薄毛
  • 白髪

などなど

認知症や骨粗しょう症のような重大な病気から、シミやたるみなどの美容に関することまで多分野にわたり毛細血管が関わっているようですね。

こんなにも重要な役割があるにも関わらず、今まであまり話題になっていなかったのは、「毛細血管はなかなか見えなかった」ために研究が進まなかったことが要因の一つだそうです。

ところが、ここに登場したのが「ゴースト血管スコープ」という顕微鏡のようなもの。

ゴースト血管スコープにより毛細血管が見えるようになってきたことで、研究がいっきに加速するのではと楽しみですね!

一度大きな病気を患ってしまった身として、これから健康長寿を目指していきたいところです。

認知症

毛細血管とは
血液中の栄養素や酸素を毛細管壁を通じて組織内に送り込み,逆に組織中の老廃物を受取るという,循環器系の最も基本的な役割を営む。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

つまり、脳の毛細血管がゴースト血管になると、大きく分けて以下2つの問題が発生します。

  • 脳に酸素や栄養を届けられなくなる
  • 不要なものが排出できなくなり脳にたまる

脳に酸素や栄養を届けられなくなると……
脳の細胞が酸素や栄養不足になり一部が傷ついてしまうことで、認知症のリスクを高める白質病変につながる可能性があります。

不要なものが排出できなくなると……
アミロイドβの排出が十分にできず脳に蓄積することで、アルツハイマー病が発症・進行しやすくなるとなると考えられています。

※アミロイドβについても、よく話題に取り上げられていますね。
ご存知の方も多いかとは思いますが、アルツハイマー病の発症に大きく関わると言われているタンパク質の一種です。誰でも日々発生しており、健康な脳では毛細血管を通して脳の外に速やかに排出されるようになっているそうです。

骨粗しょう症 その他

骨粗しょう症だけでなく、シミやしわ、その他多くの細胞や臓器への影響についても、毛細血管のゴースト化が及ぼす流れは同じです。

簡単に、栄養や酸素が全身に届けられる流れをおさらいしましょう。

栄養や酸素が全身に届けられる流れ

  1. 口から栄養をとる、または空気(酸素を含む)を吸う
  2. 栄養は消化器官へ、空気は肺へ運ばれる
  3. 栄養は消化器官から血管へ、酸素は肺から血管へと運ばれる
  4. 血管に入った栄養と酸素が全身をめぐる
  5. 細胞は、体の細部を巡っている毛細血管から栄養や酸素を受け取る
  6. 新鮮な細胞は、体をより健康に保つ

新しい栄養や酸素が毛細血管から運ばれなくなると細胞は古くなる一方となってしまいます。

その結果、骨ではカルシウム不足で骨粗しょう症になったり、肌ではコラーゲンやエラスチン不足でシミしわたるみの原因となったり、頭皮では髪のパサつき薄毛白髪といったように全身の劣化を招いてしまうそうなのです。

ゴースト血管危険度チェック

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生活習慣などについて8項目の質問に答えていくことで、ゴースト血管の危険度をチェックできるそうです。詳しくは、NHKの番組サイトでチェックができるそうなので、ぜひお試しください。
この中で、一番リスクになるのは「大食い」とのことでした。

ゴースト血管を改善する方法

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通常は、睡眠の間に体内時計で血管を修復するようなホルモンが出ているそうです。

嬉しいことに

毛細血管は何歳からでも増やせる!

7時間睡眠、下半身中心の運動、食べ物の摂取方法の工夫、お風呂の湯船につかったり、ストレスを軽減する実習などなど毛細血管を増やす方法はたくさんあるようです。

詳しくは、集英社が出版している『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!』(税抜き1,250円)という本がありますので、ご興味がありましたら読んでみるのもありかと思います。

いろいろ取り組むのはなんか大変だなぁ〜。
という方にオススメなのは、NHKの番組で紹介されていた超簡単なこちらの運動です。

効果的な対策として専門家がおすすめしているのが、「スキップ」です。ふくらはぎの筋肉を活発に動かすスキップは、全身の血流を上げるのに簡単で、最適な方法です。血流が上がれば、毛細血管が漏れにくくなり“ゴースト血管”を防げると期待されます。専門家のおすすめは、朝昼晩、それぞれ20回ずつ行う方法です。
出典 "ゴースト血管"が危ない〜美と長寿のカギ ゴースト血管〜

朝・昼・晩

たったの20回ずつ

スキップするだけ!


これなら私にもできそう♪笑

名医や研究者紹介

番組に出演していた専門家

赤澤 純代 さん (金沢医科大学 准教授)
伊賀瀬 道也 さん (愛媛大学 特任教授)
高倉 伸幸 さん (大阪大学 教授)
冨本 秀和 さん (三重大学 教授)

この先生方の中で、卵巣がんを患った私が最も気になるのが高倉教授です。
高山教授は、主にがん(腫瘍)の血管を研究されているそうです。

なぜ気になっているかというと、「抗がん剤は使っているうちにだんだん効果がなくなってくることがある」ということを聞いたことがあるためです。この情報は、私ががんになってから知ったのではなく、いつどこで情報を得たかも覚えておらず信憑性はないものの、頭の中に残っていた言葉です。
実際に抗がん剤治療を受けるようになってから、このことがずっと引っかかっていました。

高山教授によると
がんの中の血管はほとんどゴースト血管のように非常に漏れやすい血管で、腫瘍組織の中がだんだん水浸し状態になってくるために血流が悪くなる。そうすると、薬を運ばなくなってきて抗がん剤が効かなくなるということがわかってきている。

とのことですので
私は、ゴースト血管の研究が進むことで「抗がん剤の効果が薄れてくる」ことが詳しく解明されて、その対策ができるようになることに期待したいです。

もちろん再発は絶対にしないつもりですが、「再発したら手術や放射線はできない、抗がん剤治療のみ」と言われているため、なんとしてでも「抗がん剤が効かなくなった」などということにならないように、医学の進歩を願ってやみません。

血管研究の世界的権威

ドイツのミュンスター
マックスプランク研究所
ラルフ・アダムス博士

ラルフ・アダムス博士は、骨を薄くスライスし、その中にある毛細血管を鮮明に撮影することに世界で初めて成功したそうです。

生薬を研究

化粧品メーカーの研究所
加治屋 健太朗 博士

まとめ

この情報の中で最も嬉しかったのは、「朝昼晩20回ずつのスキップで骨粗しょう症が予防できる!」ということです。よく健康番組やダイエットでよく聞く「1回5分×3セット」は短時間なはずなのに3日坊主で続きません。(私だけじゃないはず!笑)。20回ずつならできそうな気がします。というか、これだけで予防ができるならば、ぜひ毎日ちょっとずつやりたいと思います。継続は力なりですね、みなさんも一緒にスキップをして骨粗しょう症や認知症予防をしましょう。

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