抗がん剤治療の副作用の1つに白血球値の低下があります。白血球は私たちの体を菌などから守ってくれる免疫の役割を果たしているため、白血球が少なくなることにより感染のリスクが高くなります。
カミソリは電動で体を傷つけることがないものを使うことを勧められましたので、抗がん剤治療中に安心して使えたオススメの電気シェーバーについてレビューを書きます。
脱毛って?ムダ毛処理は必要か?
抗ガン剤治療の副作用の1つに「脱毛」があります。
卵巣がんの抗がん剤「パクリタキセル」と「カルボプラチン」の場合は98%の確率で脱毛となるようです。
乳がんであった母の抗がん剤でもほとんどの人が脱毛。
髪の毛だけではなく、眉毛やまつ毛まで抜ける人も多くいます。
脇や手足などのムダ毛はどうなるの?
これも人によって抜けます。
えっと、じゃあ・・・
デリケートゾーンの毛は?
この質問、なかなかしにくいですよね。
私も気にはなっていたものの、恥ずかしくて病院でも質問することができませんでした。
答えは、他の毛と同様に人によって抜けるです。
とにかく全身の毛という毛が脱毛の対象になり、薄くなったり完全に抜けてしまったりします。
抗がん剤の副作用の大きさは、抗がん剤の種類にもよりますが、同じ薬でも個々人で異なります。
寝込んで辛くて動けなかったり、ご飯さえ食べることもままならない状態で過ごす方もいれば、仕事に行ける方まで、人によって症状は様々なようです。
私は、脱毛の副作用は小さめでした。
1回目の治療ではまだ髪の毛も半分ほど残っていました。
治療回数を重ねるごとに抜ける量は増えて、最終的にはほとんど全ての髪の毛が抜け落ちましたが、髪の毛以外の毛やムダ毛も同じように治療回数が少ない段階ではまだ多く残っていました。
しかし、他の副作用でまともに外出できるレベルではなく、医師・看護師や家族以外と顔を合わせることもなかったため、身だしなみとしてのムダ毛処理の必要性はあまりありませんでした。
女性である以上、誰が見ていなくても身だしなみぐらいきちんと整えなさい!
とお叱りを受けそうですが、手の痺れや痛みで怠ってしまいました。ご容赦ください(汗)
ただ、チクチクして気になる部分や剃らないと気が済まない!という部分は剃ることもありました。
ということで、結局のところ
- 毛は残っているのか
- 剃る元気はあるのか
- 剃らないと気になるのか
- 剃るとモチベーションが上がるのか
この辺りで判断して良いのではと思います。
ただし!気を付けなければいけないことが1つあります。
それは
カミソリで顔や体を誤って傷付けてはいけない
ということです。
抗がん剤の副作用で白血球が減少している場合、カミソリで切った傷口から菌に感染する可能性があります。
使い捨てのカミソリを使うのではなく、電動で安全なカミソリを使うことを医師に勧められました。
では、どのような電気シェーバーがオススメなのでしょうか?
肌に優しく、安心して使える顔用と体用の電気シェーバーをご紹介したいと思います。
オススメの顔そり電動カミソリ
Panasonicの「ミタメアップフェリエ ES-WF40」がとてもオススメです。
→新しいバージョン「フェリエ フェイス用 ES-WF41」が2018年3月に発売開始となりました!
ES-WF40は、今流行りの大手脱毛サロンで勧められたことをきっかけに購入しました。
(余談ですが、ムダ毛処理のために永久脱毛サロンの全身コースに通っていた頃があります。もしかすると、その効果もあって抗がん剤治療中に処理をしていなくてもムダ毛があまり生えてこなかったのかもしれません。)
そのサロンでは、背中を剃ってもらう際に電動シェーバーを持参してくださいと言われましたが、使ったことがなかったことから尋ねるとフェリエをオススメされました。
フェリエを使って衝撃
ヒリヒリしない!!
なぜもっと早くに購入しなかったのか。
今までのカミソリのヒリヒリ感(特に冬の乾燥が酷い時期)は何だったのか!?と思うような使用感で、使った瞬間から愛用品決定となりました。
以来ずっと使い続けて、抗がん剤治療中もフェリエで傷付かないのはもちろんのこと、一度もかぶれたりヒリヒリすることなくずっと安心して使うことができました。
- 電動シェーバー初心者でも簡単に使える
- 小回りがきいて細かいところまで剃れる
- 軽く撫でるだけでうぶ毛までキレイに剃れる
- 肌に優しく怪我しない
- 剃りあとがヒリヒリしない
- 軽くて持ち運びしやすい
- 持ちやすい
- 稼働音が小さい
- 掃除が簡単
デメリットは今のところ思いつかないです。
じゃあ、いくらするの?
こんなにメリットがあるから高いだろうな。
気になる価格は……
なんと1,800円程度!
購入後、約3年ほぼ毎日使い続けていますが、全く問題なく使えるので、使い捨てのカミソリを刃が古くなるたびに皮膚を切りそうだからと繰り返し購入しているよりもよっぽど安い気がします。
性能も良いフェリエは、もう手放すことができません。
顔用はフェリエを使うとして、体用もたくさんのメーカーがシェーバーを販売していますよね。
いくつか使ってみた中で、オススメのものについてレビューを書きたいと思います!
オススメの体そり電動カミソリ
こちらも顔そりと同じくPanasonicの商品がオススメです。
顔そり用と似た形のES-WF50という商品があり、こちらは上記でご紹介した顔そり用と比べてスイングヘッドで体の表面にフィットしながら剃れるそうです。
ですが……
私は広範囲を剃るのに持ち手の部分が握るタイプのものがよく、お風呂でも使用したかったこともあり、「サラシェ ES2235PP」を使うことにしました。
これは、防水になっており、乾電池で動くためお風呂で使うことができます。
ネット刃とトリマー刃でカミソリと同じようにキレイに剃ることができます。脇のように少しくぼんでいて<剃りにくい部分でも、剃り残すことなくツルツルに仕上がります! 肌にあたった感じは若干堅い気もしますが、肌を傷めたりかぶれることなく、スベスベな仕上がりになるので大満足しています。
デメリットとしては、音が少し大きいような気がします。時間帯によっては避ける方が良いかもしれません。
また、単4のアルカリ電池2個で動きますが、電池の消耗が早いので、早めに予備の電池も購入しておくと良いかもしれません。
使い勝手はとても良いのに、安いお店で2,000円程度と嬉しい価格となっています。
さらに、なんと!
2018年3月21日に新商品(ES-WL50)が発売されました。
「泡剃りも、ドライ剃りも、肌にやさしく、スピーディーにシェービング」となっているため、肌にあたった感じなどがさらに心地よくなっているのかなと期待が膨らみます。
発売後すぐに購入したいところですが、今の商品でも十分満足はしているため、気になりつつも壊れるまでこのまま使ってしまうかもしれません。
それぐらいサラシェの商品はすごいってことですね!もう元のカミソリには戻れなくなりました〜。
※私が治療中に安心して使用できていた肌に優しい電動シェーバーをご紹介しましたが、抗がん剤治療中は自分でも驚くほどに肌が敏感になっている可能性もあります。購入前や、お肌に合わない場合は使用をやめ、主治医にご相談ください。
まとめ
今まで使い慣れたカミソリが抗がん剤治療中でも問題なく使用できるならば、あえて買い換える必要はないかもしれません。
ただ、負傷してしまうと厄介なことにもなりかねないため、予め電気シェーバーを使ってみても良いかもしれません。むしろ、元気な時でさえも早くこの商品を知っていれば!と後悔するぐらい最近の電気シェーバーは優れているため、これを機に一度試してみるのもありかもしれません。