抗がん剤治療中に虫歯は厳禁!副作用で感染しやすい体になるため、口内環境を清潔に保つことがとにかく大切です。
がんの治療で入院をしていると、病棟では食後に「シャカシャカシャカ……」という音が響き渡ります。(Cocoaが入院していた病院ではそうでした。)磨くのが苦痛な時期ももちろんありましたが、そんな状況の中で助けられた歯磨きセットをご紹介します。
奥歯までよく磨ける歯ブラシ
いきなりですが、歯ブラシのオススメはこちらです。
サンスターの「バトラー(BUTLER) #03S[やわらかハブラシ]」
なんと2.5mmという超薄型ヘッドです。
Cocoaが今まで使用した中で最も奥歯の奥の方に届きやすいです。
えっ!?こんなに歯ブラシが奥まで入るんだ。
と思いました。
親知らずが生えかけた状態で虫歯になっていましたが、この歯ブラシを使い始めてからは歯科医によく磨けていると言われるようになりました。(入院中、2度歯科検診が入りました。)
口の中が痛いという点に関しても、この歯ブラシは解決してくれます。
その理由は、「スーパーウルトラソフト毛」というとても柔らかくて歯茎に優しい毛が使われているからなのです。
従来の歯ブラシよりも毛先が細く、弾力性に優れており、名前の通りとにかくウルトラスーパー柔らかくて、痛みが走っている口の中でも唯一この歯ブラシならば歯を磨くことができるといった感じです。
磨くというより、撫でるイメージでしょうか。
歯に強く押さえつけて磨くと、おそらくすぐに毛先がダメになってしまいますが。(というか、痛い時にそんなに押さえつけられませんよね。)
グリップ部分も素材や形ともに持ちやすく作られていることもメリットの一つです。
そして、この歯ブラシを初めて使った時、もう一つ大きな印象がありました。
小さい!
です。ヘッドの小ささに驚きました。薄いだけでなく、平たく小さいのです。
これまで大きなヘッドで磨くことに慣れている場合は、特にヘッドの小ささに驚くでしょう。
そして、磨ける面積が小さくなることにより「面倒くさい」という感想となるかもしれません。
確かに続けなければならないため、面倒くさくて磨かなくなっては元も子もありません。
そこで、ヘッドの小ささや毛先の柔らかさが気になる場合は、口が痛くない時期は違う歯ブラシを使うなど、体調に合わせて歯ブラシを使い分けても良いかもしれません。
実際にCocoaは、この歯ブラシに加えて、もう1本別の歯ブラシを使い分けていました。
もう1本の歯ブラシは、体がどうしても辛くて歯磨きを急いで行いたい時や、口の中の痛みが小さい時などに使うことがありました。
急いで磨きたい時、Cocoaにはバトラーのウルトラスーパーソフト毛をうまく使いこなすことができませんでした。急ぐとどうしても力が入ってしまい、毛先がねてしまうために磨き残りがあるように感じました。
もう1本の歯ブラシはというと……
こちらは普段から使いやすいものということでご紹介するほどでもないかもしれませんが、Cocoaはライオンの「クリニカアドバンテージ ハブラシ4列 超コンパクト やわらかめ」を使用していました。
「やわらかめ」といっても、先にご紹介したバトラーの歯ブラシと比較するととてもしっかりとしていて固く感じます。
こちらも2.6mmとかなり薄いですが、口の中に入れるとバトラーの2.5mmとはわりと差があるように感じます。
また、ヘッドの先端が斜めカットになっているため、歯ブラシを内側から歯に当てると、奥歯の一番奥にフィットして磨きやすいです。
奥歯の奥を外側(ほっぺた側)から磨くには、よりコンパクトなバトラーが磨きやすいように感じます。
※クリニカにも3列歯ブラシが誕生したようなので、これならば横からより磨きやすくなっているかもしれません。
今度試してみたいと思います!
歯間ブラシは必要か?
抗がん剤治療前に入院している時、歯科医師から言われた衝撃の一言。
歯磨きがきちんとできていても、実は半分ぐらいしか清潔には保てていないようなものですよ。
えーっ(> <;)!!
今まで歯間ブラシというものを使った記憶がほとんどありません。
正直、歯磨きだけでも面倒くさいのに、歯間ブラシまでいちいちやってられないと思ったりもしていました。
歯と歯の間に隙間もないし……
しかし、歯科で使って驚きました。
隙間がないと思っていても、歯間ブラシは意外に通ったりするものなのです。
そして、前歯には隙間はほとんどなくても、前歯よりも大きい隙間が奥歯にはあり、歯間ブラシにも汚れが少しつくようでした。
歯磨きをあれだけやってもやっぱり届かないところってあるんだ……
確かに
- 歯磨き100%、歯間ブラシ0%で、歯磨きの完成度が50%
- 歯磨き70%、歯間ブラシ70%で、歯磨きの完成度が70%
両者を比べると、歯間ブラシを使う方が良いんだろうな〜。
なんて思ったり!
それからは歯間ブラシも使用するようになりました。
糸ようじを使ったり、実家に置いてある歯間ブラシを使ったりしたことはありましたが、どれもいまいちな気がしていたのもこれまで積極的に使おうと思えなかった要因かもしれません。
ただ、サイズ等が自分に合っていなかっただけのようです。良いものありました。
こんなCocoaでもこれは使っていこう!と思えた商品がこちらです。
ライオンの「DENT.EX 歯間ブラシ 4S」
この歯間ブラシは頻繁に使っても全然壊れることなく、ブラシが薄くなるのも時間がかかりましたので耐久性は良いように感じました。
7サイズあり、色ごとに分かれているのもわかりやすいです。
Cocoaは赤色の4S(最も小さいサイズ)を使用していますが、奥歯はもう1サイズ大きいピンク色のSSSを試そうかなとか、歯の隙間に合わせてサイズを変えてみても良いなと思っています。
歯ブラシと歯間ブラシとで使うものが2種類になって面倒な気もしますが、抗がん剤治療の副作用で白血球値が下がっている時期は特に感染に気をつけたいので、結果的に清潔に保てるならばどちらも使う方が良いですね!
といいつつ
治療が終わってからも歯は大切なので、これからも歯間ブラシを使用していきたいと思います。
※オススメの歯磨き粉については、こちらの記事をご参考までに。
まとめ
いかがでしたか。たかが歯ブラシ、されど歯ブラシ。感染は口からが多いため、口内環境を清潔に保つことは抗がん剤治療を受ける自分にとってとても大切なことでした。一度も感染で発熱することがなく治療を終えることができたのも、こうした注意の積み重ねだったように思います。この記事が少しでも多くの方の口内環境トラブルに役立つ内容であることを祈ります。