手術後に気をつけたい3つのこと
手術後は特に以下の3点のことに注意が必要だと思います。
- 腸閉塞に注意
- 傷口の感染に注意
- お腹や足などのしめつけに注意
腸閉塞に注意
卵巣がんの手術では、開腹手術を行います。その際、卵巣や子宮など腸に近い部分を切除しているため、腸の癒着などの可能性があるようです。
特に、治療直後は腸閉塞になるリスクを下げるために消化に悪いものを食べることを控えたり、リハビリで歩いて腸をしっかりと動かさなければならないようです。
済陽式食事療法によると"玄米"ががんに効果的なようですが、入院中に医師や看護師に相談したところ、「玄米は消化に悪いため、腸閉塞の懸念があるので、手術後半年間は食べない方が好ましい。」と回答をもらい、玄米を食べることは控えました。
傷口の感染に注意
傷口から感染しないように、清潔に気を配ります。手術後数日で体に入っている管が全てとれ、その時点でシャワーを浴びる許可がおりました。
術後初めてシャワーを浴びた時、傷口の見た目は痛々しかったものの、石鹸がついたことによる痛みは発生しませんでした。
低刺激性でもカビや菌の増殖を防げる肌に優しい泡石鹸を使用していました。
詳しくは、以下の記事で取り上げています。
さらに、リンパ浮腫は、怪我などによる傷口からの感染によるものだけではなく、乾燥による搔きむしりなどが原因となる場合もあると医師に聞きました。
おそらくリンパ節などを切除した方は医師からも説明があると思いますが、保湿クリームをぬって肌を乾燥から防ぐべく、お風呂上がりやそのほかも空調や季節により乾燥が気になるときに対策をすると良いでしょう。
治療中から現在も愛用している保湿クリーム(ボディーローション)は、以下の記事でまとめています。
お腹や足などのしめつけに注意
もしかすると、「しめつけない」ということが最も重要なポイントになるかもしれません。手術後、初めてのシャワーで自分の体を鏡で見た時に、お腹がパンパンに膨らんでいることに驚きました。
なぜー!?\(;゚∇゚)/
卵巣や子宮などの内臓をたくさん切除したはずだからペタンコになっていると思ったのに……
また、下着のサイズを2まわり大きいサイズにしていたのですが、足の付け根にくっきりと跡が付いていました。
このように、卵巣がん切除のための手術後には、一時的にお腹周りを中心に膨らみができ、デリケートゾーンもぶよぶよな感じになります。
しかし、時間とともに(数週間)落ち着いてきて、元の自分の体型に戻りましたので、膨らんでいるからといって、無理に締めつけてはいけないと思いました。無理に締め付けることによって、リンパ浮腫のリスクが上がってもいけないため、十分気をつける必要があると思います。
主治医から事前にこの内容を案内されなかったため、もし通常の下着サイズを購入していたらかなり締め付けられていたのではないかと思います。
卵巣がんでお腹にあるリンパ節まで切除してしまっていると、リンパ浮腫に気をつけなければなりません。
リンパ浮腫になると、弾圧ストッキングという専用の長いタイツのようなものを履くようになりますが、リンパ浮腫にならないためにも、専用のもの以外で意図せずに部分的に締め付けてしまうことはリンパの流れを滞らせてしまうために避けた方が良いそうです。
※現代医学では、リンパ浮腫になってしまうと100%戻ることはできないそうです。
私は、医師に相談するタイミングをなんとなく逃し続けてしまい、2週間ぐらい経過した時点でお腹周りの膨らみはほぼ元通りになっていました。きっと相談しても何の問題もないのですが、これぐらいのこと質問して良いのかな……と考えているうちに時間だけが過ぎていきました。
同じように入院中に、私よりも後に手術されていた方から、「お腹周りがすごく膨らんでいるの。大丈夫かしら〜?」と相談を受けました。この方も「主治医にはまだ話していないの、様子を見てるんだけど。」とのことでしたので、私の状態を話したところ、少し安心したそうでした。
おそらく同じ疑問というか不安をかかえる方も多いのではないかと思いますが、私と同じような可能性もあると思いますので、焦らずにいったん心を落ち着けてから主治医に相談することをオススメします。
まとめ
手術は精神的なストレスや肉体的な負担が大きいもので、手術だけに頭が埋め尽くされてしまった感覚がありましたが、手術後に注意をしなければならないことを事前に知っておくことで、その後の生活のしやすさに大きく違いが出てくるような気がします。少しでもこの記事がご参考になれば幸いです。