ある野菜を食べるだけでがんを予防できる!?2人に1人ががんになり、3人に1人がかんで亡くなると言われる今、がんを予防できるに越したことはありません。この記事では、アメリカ国立がん研究所が"がん予防効果"のある食品をリストアップして作成した「デザイナーフーズ・ピラミッド」についてお話ししたいと思います。
目次
デザイナーフーズ・ピラミッドとは
現在の日本では、2に人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなると言われています。
がんの原因の一つに食生活があるとされ、最近はがんの食事療法という言葉をよく耳にするようになってきました。
「食事療法」という直接的な言葉を使わなくても、TVの健康番組やネットでがんを予防する食材やその正しい食べ方がよく話題になっているような気がします。
ところで、みなさまは「デザイナーフーズ・ピラミッド」という言葉をご存知ですか?
どうやら、最近の健康食ブームの発端となっているのが、このデザイナーフーズ・ピラミッドからきているようなのです。
そのピラミッドについて考えていきたいと思います。
引用:「今あるがんが消える レモン・にんじん・りんごジュース」 P163
済陽式食事療法で有名な済陽高穂先生もデザイナーフーズ・ピラミッドを基本的な考えとしてお持ちのようです。
デザイナーフーズ・ピラミッド
1990年にアメリカ国立がん研究所が、がん予防効果の高い食品をリストアップして、予防効果の高い順にピラミッド構造に並べて「デザイナーフーズ・ピラミッド」を作成しました。
ピラミッドの頂点(上)ほどがん予防効果が高いとし、上層と中層と下層の3層にわかれています。
- にんにく★最も予防効果が高い
- キャベツ
- 天草
- 大豆
- しょうが
- セリ科植物(にんじん、セロリ、パーズニップ)
- 玉ねぎ
- 茶
- ターメリック
- 玄米
- 全粒小麦
- 亜麻
- 柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツ)
- ナス科植物(トマト、なす、ピーマン)
- アブラナ科植物(ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ)
- メロン
- バジル
- タラゴン
- エン麦
- ミント
- オレガノ
- きゅうり
- タイム
- ねぎ類
- ローズマリー
- セージ
- じゃがいも
- 大麦
- ベリー類
それぞれの食材をどのように食べるのが効果的なのか、どのぐらい食べるのか、食べ合わせはどうなのかなど、細かいことは追々まとめていきたいと思っていますので、しばらくお待ちください。
ピラミッドにない食材は効果なし?
デザイナーフーズ・ピラミッドには多くの食品が並んでいます。では、リストアップされなかった食品についてはがん予防効果がないのか?というと、そういうわけではありません。
この中に含まれなくても、がん予防効果が高いと言われる食品があります。
先にお話ししましたが、このピラミッドはアメリカで作られたものですので、アメリカにある食材が並んでいると思います。
実は、ピラミッドの頂点に立つ「にんにく」と2番目に位置している「キャベツ」の間に入る野菜があるのです。
その野菜とは「小松菜」です。
小松菜は英語で「komatsuna」や「Japanese mustard spinach」と呼ぶそうですね。いかにも日本の食べ物という感じですね。
帰国子女の友人に「アメリカに小松菜売ってた?」と尋ねてみると、「地域にもよるかもしれないけど、私の記憶では見たことがなかったよ。」と言われました。
小松菜の栄養については、また別の機会で詳しくお話しできたら良いなと思います。
なぜ食事療法をしようと考えるのか
私はある日突然、卵巣に腫瘍があり、お腹にも散らばっていると宣告されました。
若くてがんが広がるスピードが速いため時間に余裕はない病状。「治す」という気持ちを100%にもっていかないとがんに勝てないと思いました。
ムダなことは考えない。「治す、いや、必ず治る」ということにネガティブな要素を入れてはいけないんです。
治療ができるがんでも、治療ができないがんでも同じです。
治療ができないために延命と言われた症状から回復している方々もいます。そういう方々は、決して諦めないという努力も並大抵のものではありませんが、強い精神力と前向きな姿勢で病気と向き合ったんだと思います。
私の母もそのうちの1人です。
食事療法の実績
母は乳がんステージ4と宣告され、「延命」という括りですが、彼女は自分の病気がもう「治った」と信じています。
当時は、緩和ケアも案内されましたが、延命でありながらも治ることだけを信じて、がんが小さくならないかもしれないと言われながらも探り探りで抗がん剤治療をすることを希望し、食事療法を続けることでがんを克服することができました。
HER2タンパク陽性だったのに(汗)です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、乳がんのHER2タンパク陽性というのは、がん細胞の手がたくさんあるようなイメージだそうですね。
がん細胞は増える時にエサを食べます。手が多い方がエサをたくさん取ることができるので、がん細胞がたくさんエサを食べて育つのも速い、つまりHER2タンパク陽性のがんは増殖スピードが速いがんということになります。
しかし、治療が一通り終わり、現在食事療法のみを続けながら再発などなく元気に生活しています。
入院中に同室の方々とコミュニティができて今でも集まる機会があるようですが、当時は病状が一番重かった母が、今では追加の治療もなく一番元気で生活しているため、みなさんにどのような生活を送っているのかとよく聞かれるようです。
食事療法をする理由
がんの治療は驚くほどの勢いで進歩しています。1日でも長く生きていることが新しい治療、そして残りの人生を大幅に長くすることに繋がります。
大切なことなのでもう一度。
「1日でも長く生きること!!」が重要です。
仮に5年生存率が0%であろうが、新しい症例を作れば良いだけで、生きていたいのなら諦めずに戦いましょう!
おそらく、この記事を読んでくださっているということは、病院でできる治療以外に自分が取り組めることはないのか?とお探しなのだと思います。
確かに、化学療法や手術や放射線治療は病院に任せるしかありません。
でも、生存率の大小は自分の努力次第でさらに変えられると思いませんか?
正しい情報か否か、自分にあっている方法か、後悔しないやり方か、少しでも安心材料が増やせるか……。考えることはたくさんありますが、手に入れる情報が多いことも様々な状況を乗り越えるために、ものすごく重要なことだと思います。
食事療法は患者が自ら取り組める治療の1つだと思うため、私はこの方法で死から遠ざかっていきたいと考えました。
もちろん賛否両論ある方法だとは思いますが、自分が納得して少しでも安心できるのならば取り組んでみるのも良いでしょう。
がん細胞は、人間の体の中にもともと住んでいるナチュラルキラー細胞がやっつけてくれます。この細胞は笑うと活性化されるので、たくさん笑うことでがん細胞をたくさんやっつけてくれます。
※ナチュラルキラー細胞については、別の記事でご紹介します。
不安を抱えて笑えない生活を送ることは、がん細胞を増やしてしまうことになるのです。
正直、食事療法が全てだとは思いません。結局は、自分がコレだ!と思って自信を持って取り組める方法を見つけてきて、笑う回数を増やしてがん細胞をやっつけることができれば良いと思います。
ただ、繰り返しになりますが、私は食生活の改善こそが、がん体質を大きく改善し、結果的にがんになりにくい体を作ると考えたため、食事療法を自信を持って行うことにしています。
同じようにお考えの方は、ぜひ食事療法の取り組みをご検討されてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。食べ物を変えるだけでがん体質が改善されるならば、取り組んでも良いかもしれないと思いませんか?
デザイナーフーズ・ピラミッドが発表されて30年近く経とうとしていますが、この情報を知って、いったいどのぐらいの人が取り組んだのでしょうか。私は、このピラミッドに含まれる食材を積極的に摂取しながら、卵巣がんの再発防止に努めたいと思います。