入院と手術

【卵巣がん】イメンドカプセルがすごい!TC療法当日の流れと副作用の症状

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TC療法(パクリタキセルとカルボプラチン併用の抗がん剤治療)当日の流れとその時々の症状を時系列でまとめました。抗がん剤前の胃薬やアレルギー症状を抑える薬などの投与を含めて治療は6時間ぐらいかかりました。

抗がん剤治療について

卵巣がんになり、手術が可能な大きさであったため、先に開腹手術で卵巣や子宮などを切除して、化学療法という流れでした。

化学療法は「TC療法」で、パクリタキセルとカルボプラチンという2種類の抗がん剤を併用する一般的な治療となりました。
それに要する時間や回数は以下の通りでした。

  • 治療時間:約6時間(パクリタキセル3時間+カルボプラチン1時間+その他1時間)
  • 治療間隔:3週間(〜6週間)
  • 治療回数:6回

TC療法当日副作用と感想

治療当日は、「思っているほど辛くなかった」という感想でした。

特に、最初の治療ではパクリタキセルのアレルギー症状が治療開始から約15分以内に出る場合があるようですが、それ以外、体に毒薬が入っているというような苦しい症状が現れるわけではないようです。

「大丈夫。みんなやってこれてるし。」

と思っても、実際は何が大丈夫なのだろう?もしかして自分には耐えられないんじゃないかな……

などという不安や恐怖があるでしょう。しかし、抗がん剤の副作用である体の痛みやだるさは治療から数日後に徐々に現れてくるため、治療当日はあまり緊張しなくても大丈夫だと思います。

実際の症状としては、以下のようなことが考えられます。

  • アレルギー症状に注意→すぐに病院が対応してくれます
  • アレルギー予防の薬を投与→眠たくなります
  • 抗がん剤のアルコール成分→お酒に弱い場合は辛いです
  • 抗がん剤→血管が細いとピリピリとした血管痛があります

当日は、こまめに血圧を測ってくれたり、酸素濃度や熱を確認してくれます。

治療前夜からの心境

ついに人生初めての抗がん剤。ストレスなのか、前夜は胸の痛みや緊張で眠れませんでした。

ドキドキ……

大部屋(4〜6人程度の複数人が1部屋に入院する。個々はカーテンで仕切られている。)に入院していて、まわりのみなさんに「大丈夫大丈夫!」と励まされ、先に治療をされている方がアドバイスをくれたり症状を教えてくれたので大変心強かったです。

個室の方が落ち着いて良いかなと思っていましたが、がん治療ではみなさん仲間意識というか、「一緒に頑張って戦おう!」みたいな雰囲気があったので、いつのまにか大部屋でよかったと思うようになっていました。

TC療法当日の流れ

6:00
・起床

6:30
・アズノールでうがい
・歯磨き

7:00
差し入れのりんご1切れとブルーベリーを食べる

7:40
朝食

8:18
イメンドカプセル125mg(吐き気どめ)をのむ

※イメンドカプセルは、すぐにくる吐き気も後からくる吐き気もダブルで症状を抑えてくれるそうです。この薬ができるまでは吐き気に苦しんでしまうことが多かったと言われるすごい薬です。私も、この薬がきれた翌日ぐらいが最も吐き気の症状がひどく出ました。3日分しか処方できないそうなので、いつもあともう何日か出してくれたら本当に楽なのにと思うぐらいとてもよく効く薬でした。

8:30
歯磨き

抗がん剤治療開始

9:35
ルートとり
生理食塩液の点滴で液漏れチェック

9:40
ステロイド(アレルギー予防の薬)投与
※すごい勢いで投与!点滴ボトボトで驚きました。

胃薬や吐き気予防などの薬を次々と投与

アレルギーを抑える薬で体がモゾモゾした感じになって今までに味わったことのないような変な感覚になりました。
そして、ものすごい睡魔が遅い始めました(汗)

10:33
パクリタキセル投与開始

血管痛が;_;うぅぅぅ。
わりと痛かったです。

パクリタキセルには、ビール1本分ぐらいのアルコールが入っているそうで、お酒が入っているなーという感覚になります。アルコールに弱いと、顔が赤くなったり心拍数が上がったりするそうです。

12:07
昼食
※抗がん剤を一時的に止めて、生理食塩液に切り替えて昼食をとりました。ちょっと早めに20分ぐらいで食べた方が良いとのことでしたので、急いで食べてトイレまで済ませて看護師を呼びました。

12:30
生理食塩液で逆血(血液が点滴の針を逆流して戻ってくること)を確認し、パクリタキセルに切り替えた

14:40
2種類目の抗がん剤であるカルボプラチン投与開始

15:30
トイレに行くために、生理食塩液に切り替えてもらう

15:35
トイレから戻ってきて、生理食塩液で逆血を確認して、再度カルボプラチンに切り替えてもらった

15:49
抗がん剤治療が終了し、生理食塩液で血管の洗い流し開始

カルボプラチンではあまり感じなかった血管痛が、生理食塩液を流し始めると、パクリタキセルと同じぐらいの痛みを伴い始めました。点滴の針を入れていた近くが若干ふくらんでいるようにも見え痛みが大きかったため、主治医に確認したところ「血管から漏れて膨らんでいる様子とは異なるため安心して大丈夫。濃度が濃い液体(抗がん剤)を入れた後に薄いものを入れたので、その周辺で血管からジワっと少しだけにじみ出ている。針が血管から出て漏れているわけではない。」とのことで、ホッとしました。

それにしても、こんなに痛いものなのかと驚きでした。

おそらく、の血管が細いことがこの痛みを増す要因になっていたのでしょう。

16:30
残りの生理食塩液が全て流し終わったところで終了した

18:30
夕食(食欲は通常)

19:30
歯磨き

20:00
横になった

21:00
就寝

TC療法翌日(2日目)の様子はこちらです。

まとめ

ステロイドの薬を点滴してから、1日ずーっと眠たくてフワフワしていました。睡魔と血管痛の戦いといった感じで、それ以外に体への大きな負担は感じなかったため、2回目以降の治療ではアレルギー反応に注意する以外は緊張なく受けられるのではないかと思いました。途中で食事やトイレができることも安心しました。回数を重ねるごとに、治療中に味覚障害の症状が出るようになってきたため、少しずつ体の負担は大きくなっていくのかもしれません。ただ、徐々に治療にも慣れていきますし、最初はもっと不安になることなくリラックスして受けられたら良かったなと思いました。

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