抗がん剤治療では、副作用で髪の毛が抜ける脱毛の症状が現れることが多いです。医療用ウィッグを買うべきか?悩みますが、そもそもネットで買って詐欺に合わないか?というような心配もありました。ここでは、私がウィッグを買う時に安心してネットで購入できたお店や、ウィッグの選び方のポイントをまとめています。
ウィッグの選び方のポイント
最終的には自分の好みの長さや色を選ぶことになると思いますが、ここでは治療という観点で考えていきます。
私は、以下の4つのポイントについてよく考えました。
- ネットでお買い物しても問題ないか
- 医療ウィッグを選ぶべきか
- 人工頭皮は付いている方が良いか
- ショートかロングか
カラーやパーマの有無や細かい形については、本当に好みだと思いますので、ポイントからは外しています。
ネットでお買い物しても問題ないか
ネットでのお買い物に慣れていれば抵抗はないかもしれませんが、慣れていない場合はハードルが高いかもしれません。
ネットでなければ実店舗でお買い物をすることになると思いますが、治療中にウィッグを買うためだけに出かけることはなかなか難しい場合がありますし、行ったところで気に入った商品が見つかるかどうかはわかりません。
できれば種類が豊富にあるネット上で商品を選ぶことができたらなと考えました。
しかし、インターネットを使って商品を購入する時に、実店舗と異なり以下のようなことが心配になりました。
- 詐欺にあわないか
- 届く商品が本当に問題ないのか(粗悪品でないか)
- 実際にかぶらずにウィッグを購入して失敗しないか
私は、購入する品物や、そもそものお店自体に問題がないかということは、最近の口コミなどを参考にしました。
口コミがたくさんあっても、その口コミが古いとあてにならないこともあります。また、商品レビューがほとんどないものについては大変安価であっても失敗したくないので選ばないようにしました。
実際に購入したのはLinea-Storiaの楽天店で、注文後たしか2日で商品も届きましたので、このお店は安心して利用できる思います。
詳細はこちら↓です。
ネットでは購入前に試着できずに失敗しないかという心配については、最近は商品を注文して3日間ぐらい試しに試着して選べるお店や、カラーの変更ができるお店もあります。
私が注文した商品も、家に届いた後にカラーの変更が可能でした。
ですので、気になる場合は上記のように一度実際に手にとっても、商品やカラーの変更が可能なお店を選ぶことをオススメします。
医療ウィッグを選ぶべきか
医療用ウィッグと医療用でないウィッグの大きな違いは、品質にあるのかなと思います。
乳がんの母が実店舗で購入したウィッグは医療用ウィッグで、価格は20万円ぐらいでした。
がんは治療費が高いため、当時かなり痛い出費となりましたが、「値段相応」という言葉があるだけのことはあったようで、かぶり心地や毛の質感や形などウィッグそのものにはとても満足しているそうです。
ただでさえ辛いがんの治療中に、安全に安心して使えるというのは医療用ウィッグの最大のメリットであるように感じます。
では、がん治療中は医療用ウィッグしかダメなの?
そんなことはありません。
医療用ウィッグは高価であり、かつ種類もたくさんあるとはいえ限られてしまうため、私は医療用問わずデザイン重視でウィッグを探してみることにしました。
気になるウィッグについては口コミを全て読んで、これなら満足しそうと思ったウィッグに絞っていきました。
20万円で1つのウィッグを買うよりも、1万円ぐらいで20回買い直した方が見た目的にも衛生的にも良いのではと考えたため、最終的には医療用ではない1万3千円のウィッグに決めました。
人工頭皮は付いている方が良いか
毛の生え際について、以下のような例があります。
- 人工頭皮あり(シルク製)・・・肌のように見えるのに、通気性が良い
- 人工頭皮あり(ウレタン樹脂)・・・本物の頭皮そっくりだけど、通気性に優れず蒸れやすい
- 人工頭皮なし(生え際が目立つ)・・・通気性は良いけど、ネットが見えて生え際が気になる
- 人工頭皮なし(生え際が目立たない)・・・通気性が良く、生え際もあまり気にならない
乳がんの母が購入した医療用ウィッグは、通気性が良いことを重視して人工頭皮なしの商品を選び、ネットの目も粗めであるため、髪の生え際の部分はどうしても気になるとのことです。
特に、東京のような満員電車では多くの人に頭皮を見られてバレてしまいそうなため、座ることにとても抵抗があるそうです。
電車以外でも、立っている人の近くに座るとき(飲食店で注文しているときなど)や、下りエスカレーターなどではいつも頭が気になってしまうようです。
このような環境に行かなければ人工頭皮はなくても支障はないかもしれませんが、どうしても普通に生活していると時々気になる状況に陥ってしまいます。
そこで、私は上の箇条書きの4つ目にある「人工頭皮なし(生え際が目立たない)」を選ぶことにしました。
ホットフラッシュに悩んでいるため、通気性が良いという条件は絶対に外せません。
もともと分け目がない髪型が好きというのもあって、探している条件に一致している好みの商品を見つけることができました!
ショートかロングか
これは最後の最後まで悩みました。
それぞれのイメージは以下の通りです。
※○はメリット、×はデメリットを表します。
- ロング・・・アレンジしやすい(○)、毛が絡まりやすい(×)
- ショート・・・洗いやすい(○)、きれいに洗えるて衛生的(○)、軽い(○)
上記2点から考えると、絶対にショートヘアが良さそうですね。
人毛の場合、毛の絡まり方はショートもロングもそれほど変わらないのかもしれませんが、実際に使ってみて「ウィッグのロングヘアはびっくりするほど絡まる」という印象を受けました。
専用のくしで下から順にとかしていくと絡まった毛も解けてきますが、一度型がついてしまうとそう簡単には元に戻りません。
私は、あえて長いのを購入して、絡まったら少しずつ切っていき、短くしながら空いていくという段取りである意味長さの変化も楽しみながらウィッグを着けることを楽しんでいますが、それに時間を費やしたくない場合や、いちいちくしで時間をかけて解いていくのが面倒であれば、絶対にショートをオススメします。
風に吹かれるだけでなく、肩に擦れただけでも絡まる原因になりますので、できるだけ手入れの時間を短くしたいという場合は、肩よりも上のショートボブやショートを選ぶと良いのではないでしょうか。
ショートにはないロングのメリットとしては、もみあげやえりあしの部分にあまり気を遣わなくて良いという点です。
ロングヘアはその部分がうまく隠れるので、風が吹いたりウィッグが少しずれてしまったかなと感じた時も過度に気にする必要がなかったり、かぶる時間もショートと比較すると短時間ですむような気がします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。脱毛はショックですが、自分にあったウィッグが見つかれば、外出が少し楽しくなります♪私の体験がウィッグ選びで悩んでいる方のご参考になれば幸いです。みなさまに素敵なウィッグが見つかりますように。