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【抗がん剤】副作用で口腔内が痛い!食べられない時の4つの対処法

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抗がん剤の副作用で歯や歯茎が痛いといったような症状が出ました。何もしていないだけでも痛いのに食べるなんてもってのほか。そんな中、食事療法をするために、工夫して食べた方法をご紹介します。

抗がん剤副作用の口腔内の痛み

抗がん剤の副作用で口の中に現れた症状は味覚障害痛みでした。
痛みの種類としては、わりと衝撃でした。

痛っ!虫歯!?
えっ、全ての歯で虫歯?
キリキリズキズキ……
なんだこれはー(汗)

上の歯と下の歯が触れるだけでさらに激痛

1回目の抗がん剤治療から日目、突然このような症状が現れました。

そして……
上下の歯が触れるのを避けたくて口は半開き

歯茎に唇が触れても痛い気がするため、半開きの口の唇をさらに歯や歯茎に触れないように遠ざけて唇をとがらせて、まるでタコの口のよう。

なんとも言えないような、マヌケな表情で過ごす日々。
感染予防だけではなく違う意味でもマスクにお世話になりました

全ての回で同じ口腔内の副作用が出て、時期を過ぎると回復したため、やはり虫歯になったというわけではありませんでした。
でも、本当に全ての歯で虫歯のようなイヤーな痛みという症状でした。

歯と歯があたるだけでも痛いため、硬い食事はもってのほか。
どうにかしてなるべく歯に負担をかけない状態で食べられるようにと考えた結果、以下のような方法で食事をとることにしました。

噛まずに食事をとる工夫

食材を柔らかくする方法

  • ジュースにして飲む
  • スープにして煮込む
  • ご飯はおかゆにする
  • フードプロセッサーでなめらかにする

ジュースにして飲む

まず、ジュースにして飲むという方法です。
これは、別の記事でもご紹介していますように、この食事療法の中心となるような栄養摂取法です。

※ジュースレシピの記事は準備予定です。

↓ジューサーの選び方についての記事はこちら

ミキサーではなく、低速スロージューサーを使用することで、野菜の栄養素や酵素をできるだけ壊さずに摂取することができます。
また、ジューサーでは、液体状のジュースと固体状の繊維や搾りかすが分かれて出てくるため、多くの栄養が含まれる液体だけを効率良く摂取することができます。

ただし、低速スロージューサーを使用して野菜や果物のようにジュースにできる食材もあれば、そうでない食材もあります。

そこで、ジュースにできない(またはジュース以外の方法で摂取した方が効率が良い食事)については、以下のような別の方法で調理しました。

スープにして煮込む

次は、スープにして煮込むという方法についてお話します。

「スープを作ろう」

と考えると、体調の悪い治療中に取り組むのはハードルが高いです。

  • スープの種類を考える
  • 野菜や魚などの食材を選ぶ
  • 食材をスープの種類に合わせて切る
  • 最適な水の量を考える
  • 味付けをする

しかし、ここでは

噛めないものを食べるためにスープにする

ことが目的です。

つまり、とりたい野菜や魚などの食材をお鍋の中に入れて、材料が浸かる程度の水を加えて、蓋をしてグツグツ火にかけるだけで大丈夫です。

大きめのトマトがあれば、水を加えなくてもミネストローネ風になって美味しいです!
むしろ、私はがんの再発の確率を下げるために食事療法を行なっていたため調味料は入れません。

※食事療法を信じて取り組んだ経緯については別の記事でお話させていただきます。

気合いを入れてスープを作る必要はないので、気楽に考えていただいて大丈夫です。

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ご飯はおかゆにする

「がんはブドウ糖をエサとして成長していく」という情報は有名です。

この情報のおおもととなっているのは、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞したドイツの生化学者であるオットー・ワールブルグ博士の一連の論文のようです。

今では、がん細胞は正常細胞の3~8倍ものブドウ糖を取り込まなければ、生命活動を維持できないことも分かっています。
引用 東洋経済 がん細胞を兵糧攻め!

ご飯を食べる場合は、糖の吸収を考えると冷蔵庫から取り出した冷たいご飯を食べる方が良いという話を聞いたことがあります。
※この情報については、詳しく調べて何かわかったことがあればまた記事に起こしたいと思います。

がんのエサになると聞くと、お米をあまり積極的に食べない方が良いのかなという考えになるため、私は極力ひかえていました。
ただし、がんの原発巣が肝臓にあったり、I型糖尿病の方には糖質制限が危険である可能性があるとも聞いたことがありますので、ご自分の治療方針については、主治医への相談や専門書を読むことをオススメします。

話がややこしくなってしまいすみません!食べ方の話に戻します。

私の場合、副作用による口腔内の痛みが発生する時期は、体の他の部位が辛い時期と重なりました。
本当に辛い時期はあれこれ準備している余裕がないため、お米もお鍋の中に入れておかゆ(スープの内容によってはリゾット風)にしていただきました。

また、野菜など準備している余裕さえもない日は、前もってお米(発芽玄米)と椎茸と昆布だけ準備しておきます。
椎茸と昆布を水の中に浸し、発芽玄米加えてグツグツ煮込むだけてそれなりに美味しいおかゆになりますので、ぜひチャレンジしてみてください。

フードプロセッサーで細かくする

フードプロセッサーで細かくするというのはそのままですが、煮込むと栄養素が壊れたりするために生で食すのが良いとされるような食材や、細かく砕くと栄養素が増すといった食材については最適な方法かなと思います。

例えば、大根に含まれるイソチオシアネート(がん発生を抑制する)は、大根をすりおろすことによって細胞が壊れて別々の場所に存在していた物質同士が化学反応を起こすことによって発生すると言われています。そのため、大根を摂取する場合は、歯が痛くない時期であってもすりおろして食べることが望ましいようですね。
ちなみに、イソチオシアネートは揮発性であるため、すりおろしたら15分以内に食べるのがベストだ!と聞いたことがあるため、私は食べる直前にすりおろすことを心がけています。

フードプロセッサーもたくさんのメーカーさんの商品があるようですが、私が抗がん剤治療中から使っているオススメのフードプロセッサーをご紹介します。

オススメのフードプロセッサー

ウィナーズ株式会社の「レコルト カプセルカッターRCP-1」を愛用しています。

※最近生産が終了してしまったようなので、お求めの方はお急ぎください。
(以下は、抗がん剤治療中の辛い時期に役立つフードプロセッサーの選び方のポイントとして参考にしてみてください。)

見た目が可愛くて気になったのですが、このフードプロセッサーの凄さはそれだけではありません!

メリット

  • シンプル構造
  • コンパクト
  • 台座がなくて移動しやすい
  • パワフル
  • 蓋を押さえるだけ(スイッチ無し)の簡単操作
  • 洗いやすくて衛生的
  • 安全性が高い

この商品は、抗がん剤治療をする私にとって総合的にドストライクでした。

第一に衛生面。
治療中、できるだけ生ものは避けるようにという話もあります。体の免疫機能を司る白血球値が低下するという副作用が現れるからです。

この商品は刃を取ると、細かい隙間などがなくスポンジで洗いやすいシンプルな構造になっているため、衛生面を重視したいという目的にも合致します。

そして、歯が痛い時期と特に指先が痛い時期が重なります。
※指先の痺れなどは蓄積型でなかなか治らないようですが、ズキズキと骨が疼くような時期が別にあります。

そのため、指先を使う作業はできるだけ避けたくなります。電源をスイッチボタンで操作するものは億劫になるため、この商品のように蓋を上から押さえている間、粉砕されるという簡単機能が私の心をわしづかみしました!

手がひどく痛くても、腕や肘で押さえれば簡単に食材がなめらかになるなんて画期的すぎます。

蓋がきちんと閉まらないと作動しないため、食材を容器に詰めている際に誤って歯が回転して怪我をしてしまうということがないため安心して使用できます。

とはいえ、刃の設置や食材の出し入れは、念のためにコンセントからプラグを抜いて作業を行うように心がけています。(電池式ではありません。)

さらに、指が痛くて何でもいつも以上に重たく感じる副作用の時期、このコンパクトサイズで台座がなく移動しやすいレコルトカッターは最高としか言いようがありません!

可愛い見た目とは裏腹にパワフルです。そのため、音は大きめに感じます。頭痛がどうしてもひどい時は、不快感が増しました。夜中の使用や小さいお子様がいらっしゃるご家庭では音の大きさを気にした方が良いかもしれませんが、普通に使用するぶんには問題ない騒音と考えて大丈夫でしょう。

そして、肝心な口コミは・・・
おっと!大根おろしが賛否両論のようです。

大根を拍子木切りにして、長い面が床と垂直になるように容器に入れて粉砕するとうまくいったり、うまく粉砕できていないものが確認できたら、そのまま容器を振り動かして粉砕を数回繰り返せば、一応問題なく粉砕されています。

でも確かに、ちょっと粉砕されにくいかもしれませんね。
水を入れたり酢を入れたたりと、水分を加えるとさらにスムーズに動くようになります。

レコルトの「Capsule Cutter Quatre(カプセルカッター キャトル)」は、大きさが幅11.6×奥行11.6×高さ23.3cmと若干大きめですが、4枚歯でパワフルそうなので、これも使ってみたいなと思っているところです。

大根おろしが良い感じにできるのではないかと期待しています!

母が乳がんステージ4で抗がん剤治療を受けていた時は、「歯が痛くてお豆腐さえも噛めない。」と嘆いていました。
そのため、何でも調理後にこのレコルトカプセルカッターを使って、なめらかにして流し込むことで何とか食べることができていました。思い出の品ですね〜。しんみり。。。

抗がん剤治療の副作用で口腔内に痛みがある場合は、このような方法もぜひお試しください。

まとめ

食べたいのに食べられない。そんな辛い状況を少しでも改善するために、流動食のように食べるという方法で苦しさが少しでも解決することを祈ります。この痛み、経験者しかわかりません。食べるのも辛いですが、食べられるものから少しずつ栄養を摂取して、がん細胞をやっつけてやりましょう!

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