抗がん剤治療中の感染予防
抗がん剤治療中は、副作用の影響により、いつも以上に感染予防に十分気をつけなければなりません。
なぜならば、本来、菌やウイルスに感染しても人間の体は自分の免疫力により病気と戦うことができますが、抗がん剤によってその免疫力自体が低下しているためです。
がんの治療中に感染によって亡くなる場合があると聞いたため、私は抗がん剤治療中の感染対策に"ここまでやる必要は本当にあるのか！？"と思うほどやり過ぎなぐらいに取り組みました。
菌やウイルスの感染はほとんどの場合、口からの感染のようです。治療中に、主治医や看護師は口を揃えて「感染予防してください！手洗い、うがい、マスクで対策してくださいね。」とアドバイスをくれます。
口からの感染を防ぐためにマスクをずっと着用していましたが、喉が潤っている状態の方が乾燥している状態の時よりも感染しにくい。と聞いたことがあるため、少量でも良いので飲み物を頻繁に口に流し込んで喉の乾燥を防いだり、空調や季節などの関係によりそれでも乾燥がひどいときにはマスク自体も潤いを与える仕様になっているものを選んだりました。
この記事では、実際に治療中に使用していた喉がうるおうマスクをご紹介したいと思います。
喉がうるおうマスク
私の卵巣がん治療では、口内環境の乾燥はまだマシな方だったと思いますが、先に乳がんの治療を受けた母は、口腔内の環境がとてもひどい状態になったため、乾燥から喉を守るために「喉がうるおう」というマスクを外出時や就寝時に使うこともしばしばありました。
特に、冬は乾燥がひどくなったり、喉が乾燥すると感染しやすくなると言われるため、「のどぬ〜るぬれマスク 」もよく使っていました。
白いマスクが1枚ずつ個別包装になっており、それとは別に「ぬれフィルター」というものが個別包装されています。
マスクには、ぬれフィルターのポケットがあるので、使用する際にそのポケットにフィルターを入れます。こうすることで、喉が潤います。
治療は終わりましたが、今でも体調や環境によりこちらのマスクにはとてもお世話になっています。
▼就寝用はこちら
加湿効果は約10時間のようです。
最大8時間ぐらいまでしか使用したことありませんが、8時間経過した時点では十分まだ潤いが継続していると実感します。
よく使用していましたが、肌に異常があらわれたことはありませんでした。ただ、注意事項として以下のような記載がありますので、使用時には他の注意事項も含めてよく読んでからお使いください。
引用：のどぬ〜るぬれマスク
抗がん剤治療中は、肌も敏感になっている可能性があります。実際に私はとてもかぶれやすくなっていました。そのため、少しでも合わないかもと思う場合は早めに使用を中止するのが良いと思います。
私は「耳が痛くならない」ということを重視してずっと「極やわ」を使用していました。「極やわ」の良い点は感染防止に加えて、長時間着用していても耳が痛くならないという点だと思います。詳しいメリットやつけ心地などについては、以下の記事で取り上げています。
箱買いの安いマスク
ただでさえ高額ながん治療。マスクにまでそんなお金をかけていられないとも思います。私も病院に入院しているときは、トイレに行くたびにマスクを新しいものに交換していたため、マスク代が大変なことに……
そんなときにありたがいのが、安いマスク！以下でご紹介するマスクは、1つずつの個別包装にはなっていませんが、安価であるため交換することにためらいが少なくて済みます。
プリーツガードplusは大変安価です。
以下のサイトで60枚入りで336円（2018年6月現在）ですので、1枚あたり約6円です。
価格重視ならばこちらの商品もありかもしれません。
この商品も「耳にやさしいゴムひも」と記載があるので、痛くならない方なのかもしれません。ただ、私は数時間着用していると耳に違和感があるような気がしたので、着用時間と価格と体調でどのマスクにするか吟味できると良いかなと思います。
まとめ
感染予防のためにどう取り組むかは人それぞれだと思いますが、私は白血球値やその中の好中球の数が減少しすぎて医師から「稀に見るほど危険な状態ですので注意してください。」と真剣な顔で言われるほど免疫力が下がっていたようですので、口からの感染に神経質なほど気をつかいました。この記事が感染予防のために、喉の乾燥が気になっている方のご参考になれば幸いです。
