大豆食品に含まれるイソフラボンは、乳がんや前立腺がんを防ぐ働きがあるそうです。たくさん食べれば食べるほど良いのでしょうか?この記事では、イソフラボンの3つの驚きのパワーと、やってはいけない食べ方についてまとめました。
大豆食品は乳がんを予防する?
乳がんの原因には色々なものが関係しているそうですが、女性ホルモンの働きも大きいようです。
例えば、授乳が乳がんのリスクを下げるという報告もあります。
これは、信頼性が高いと言われている世界がん研究基金と米国がん研究機構が出版した「食物、栄養、身体活動とがん予防:世界的展望」にも記載があります。
要約のpdfは>>>こちら
ところで、みなさまは女性ホルモンと似たはたらきをする栄養素をご存知ですか?
一度は聞いたことがあるかもしれません。
大正解です!イソフラボンですね。
イソフラボンは、納豆や豆腐などの大豆食品に多く含まれます。
そのため、大豆食品(イソフラボン)を食べることと乳がんの関係性をめぐって様々な議論や研究が進んでいるそうです。
そして、気になる結果は……
引用:日本乳癌学会
乳がんステージ4を克服するために食事療法に取り組みましたが、大豆食品も毎日欠かさず食べるようにしました。
実際にどのようにどのぐらい食べていたのかということについては、別の記事でお話ししたいと思います。
まずは、イソフラボンの効果がどのようなものなのかを見ていきましょう。
イソフラボンの3つがん抑制効果
また、イソフラボンの一種であるゲニステインは、細胞ががん化して増殖するときに活発に働く酵素・チロシンキナーゼの作用を抑制してがん細胞の増殖を抑えます。
さらに、イソフラボンには、がん細胞の血管新生を抑える働きもあります。
引用:「完全図解版 食べ物栄養事典」P184 監修 中嶋洋子 浦原 聖可 阿部芳子
つまり、イソフラボンが乳がんを予防する働きを簡単にまとめると
- 女性ホルモンの作用を抑制(がんを防ぐ)
- チロシンキナーゼの作用を抑制(がんの増殖を抑える)
- がん細胞の血管新生を抑える(がんの増殖を抑える)
1つの栄養素が様々な方向からがんの予防や増殖を防いでくれるのですね!
ここまでくると、「大豆食品を食べないわけにはいかない」という感覚になってきます。
こんな感じで、乳がんステージ4を克服するために食事療法を行なってきました。
→結果、治療が無事終了し、現在は再発もなく定期検診のみの生活を行なっております。
食事療法についてご興味の方は、まずこちら↓の記事をご閲覧いただけると幸いです。
3つ目の働きにある「がん細胞の血管新生」について、もう少し詳しく考えていきたいと思います。
がん細胞の血管新生
「健康な人でも、1日に5,000個のがん細胞が発生する。」
よくこの言葉を耳にするような気がします。この数の根拠はどこにあるのかな?と気になるところですが、決定的な根拠がなかなか見つかりません。
同じように根拠を探している情報が朝日新聞デジタルの内科医・酒井健司の医心電信に書いてありました。
本当のところはわかりません。「5,000個」という言葉が一人歩きをしているようにも見えます。
ただ、誰でも毎日がん細胞が発生するという事実はあるのでしょうね。
そして、発生したがんは本来であれば、人がもともと備えている免疫力でやっつけることができます。
この機能よりもがんが強いと、がんが育ってしまうそうなのですが、がんが育つために必要な要素があります。
- 栄養
- 酸素
つまり、がんは大きくなる(育つ)ために、自分専用の新しい血管(腫瘍血管)を作って、必要な栄養と酸素を取り込むそうなのです。
このことをがん細胞の「血管新生」と呼びます。
この血管新生を制御することにより、難治性がんの克服にも期待ができるそうです。
東北大学加齢医学研究所教授の佐藤靖史さんの特集記事「がんの兵糧攻めを極める」が大変興味深いです。
イソフラボンの摂取方法
イソフラボンの摂取方法は2通り考えられます。
- 大豆食品を食べる
- イソフラボンのサプリメントをのむ
イソフラボンの摂取は適量であれば乳がん発症リスクを下げる可能性がありますので,通常の大豆食品からの摂取を心がけましょう。
引用:日本乳癌学会
これを見ると、どうやらサプリメントで摂取することは避けた方が良さそうですね。
事実、サプリメントには摂取したい栄養素以外にも様々な成分が含まれています。その栄養素が安定的に存在したり、形成したり、保存したりと複数の条件をクリアするために、「イソフラボン」以外の成分も含まれてしまうのでしょう。
私はがんの治療で極力添加物などをとりたくなかったため、サプリメントをのむことは避けていました。
実際に、乳がんを克服するための大豆食品の摂取方法については、現在まとめているところですので、近日公開予定です。
ご興味がありましたらご閲覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。適量という言葉は一番難しい言葉ですよね、その適量を示してほしいといつも思います。大豆食品が本当にどの程度乳がんなどに効果があるのかはわかりませんが、私はこれからもイソフラボンを大豆食品を食べることで適度にとっていきたいと思います。