うがいと言えば「イソジン」
物心ついた頃から、家の洗面所にはイソジンが置いてあり、特に冬場や喉がイガイガする時には帰宅時にイソジンでうがいをしてきました。しかし、毎日の使用は甲状腺障害を起こすとか!?この記事では、抗がん剤治療の副作用の対策として感染予防するために、最適なうがい薬について考えていきたいと思います。
白血球の低下と感染予防
抗がん剤治療では白血球が下がるため、手洗いとうがいを頻繁にするようにと言われます。
その前に!初めてのご来訪の方はプロフィールからご閲覧ください。
このサイトは、母娘の乳がん&卵巣がんの体験に基づきます。
がん家系ではなかったため、抗がん剤経験者が身内にいませんでした。そのため、抗がん剤治療の要領がよくわかっていませんでした。
調べる間もなく、母は初めての化学療法(抗がん剤治療)を受けると、1回目の治療後に発熱。
「あらっ?熱かしら……」
体がほてった感覚になり、微熱があるから用心をしなくてはと体を休めていました。
「熱が高くなると危険ですので、37.5℃になったら病院に連絡ください。」という主治医の指示通りに、37.5℃を超えた時点で病院に連絡をしようとしている間にも熱はグングン上昇し、あれよあれよという間に高熱になってしまったのです。
抗がん剤の副作用で白血球値が下がっているとはいえ、あまりの体調急変に"こんなに!?"という衝撃でしかありませんでした。
急いで病院へ!
自分で行ける余裕がない状態になってしまったため、家族が車で連れていくことにしました。
急いで、いそい、、いそ……
車止めて(汗)。車の振動きつい……。揺らさないで、ゆっくり連れて行って。でも急いで!車、走らせて。うぅ、、やっぱり止めて。。。ゆっくり歩くぐらいで、、、止めて、進んで。。。
ってもう、グダグダやーん( ̄▽ ̄)ノ"笑
今となっては笑い話なのですが、当時は本当に大変な思いをしてしまったようで、それ以来、感染にとても神経質になりうがいを頻繁にするようになりました。
うがいはいつするの?
正直、いつうがいをすれば効果的なのかよくわかりませんでしたが、病院では感染予防について決まって同じことを言われていました。
「手洗い、うがい、マスク」
もう二度と白血球値が下がっている時に感染したくない(あんなに熱が急上昇してしかも高熱で苦しむことになるなんて)という思いから、とにかくできるときにひたすらうがいをしよう!という考え方になりました。
面倒臭いですが、もちろん実践し、その回数はとても多くなってしまいました。
- 起床時
- トイレ後
- 飲食前
- 飲食後
- 寝る前
こんな感じで、1日に約30回ほど。うーん、ちょっと異常ですかね?でも、いつ感染するかわからないので、白血球値が下がりすぎているという現実に立ち向かうためにはこうするしかありませんでした。
そして、子供の頃からうがい薬として馴染みのあったイソジンでうがいをしていました。
イソジンには消毒作用が入っているそうです。感染したくないので、消毒が一番だと思いイソジンを使っていました。しかし、使いすぎてはいけないそうなのです。
ヨードを含むうがい薬では、うがい回数が多い場合は要注意のようですね。
確かに、治療中、徐々に甲状腺の異常を感じるようになりました。喉に違和感があり、なんとなく押さえつけられているような感覚というか、見た目も喉の部分が膨らんでいるのが明らかでした。
甲状腺の専門病院に行ったところ、甲状腺に異常が確認されました。がんを食材でやっつけようとしてフコダインを多く含む海藻をたくさん食べていたことも原因の一つだと思います。甲状腺の病院へ行ってからは海藻の摂取もとりあえずはやめて、イソジンを頻繁に使用することもやめたところ、改善していきました。
アズノールの処方
病院ではアズノールという青い液体のうがい薬を処方されます。
アズノールには、殺菌や消毒の作用はなく、炎症を抑える薬となっているようです。
この液体を5〜7滴程度コップに入れて水で薄めてうがいをする、または水でうがいをするだけでも効果があるようです。
というのも、菌やウイルスに感染する場合、喉からの感染が多いようで、喉が乾燥していないことが重要だと聞いたためです。
うがいができない環境にある場合は、水を飲んで菌を胃に流し込むことも対策の1つだとか。
さすがに菌やウイルスも胃酸には勝てないのでしょうか?
詳しくはわからないけど、おそるべし胃酸パワー!笑
イソジンを使うタイミング
ただ「感染予防」となると、本当に潤っているだけで良いのかな?と気になってしまいますよね。私だけなのかな……。
とにかく不安だったので、喉を潤したり菌を洗い流すという観点でうがいをするというパターンと、消毒をして菌をやっつけるという2つの観点でうがい薬を使い分けてみようかなー。と、使うタイミングについて改めて考えてみました。
そして、以下のようなタイミングでうがい薬を使い分けるようにしました。
- 起床時
- トイレ後
- ご飯前
- 寝る前
つまり、日常生活に伴うこと。これらは頻繁に発生するので、ヨードが含まれていないうがい薬を使ってみようと思いました。
一方、病院から帰ってきたときは殺菌消毒作用のあるイソジンを使ってうがいをすることに決めました。
うがい薬以外でのうがい
病院の看護師に勧められたうがい薬以外でうがいする方法があります。
- 緑茶
- 紅茶
なんかちょっともったいない気が(汗)
口内炎ができていたこともありうがい回数がとにかく増えていたため、薬ばかり使わずにということで、看護師に緑茶や紅茶でうがいをすることを勧められました。
そのまま飲んでしまいそうな気分にはなりますが、うがいした後はペッ!しましょう。
うがい回数を減らせないか?
病院に入院している時は上記の頻度で頻繁にうがいをしていました。
正直、入院中はヒマだったんですね。体調が悪いとはいえ、寝ているだけです。
ご飯は決まった時間にベッドまで持ってきてくれます。後片付けもしなくて良いし、掃除もしてくれます。パジャマも毎日洗濯してくれるんです。
お姫様になったかのような扱いを受けて(ただの患者でしょ!って。笑)、何もすることなく至れり尽くせりの生活を送っていたので、気がついたらうがいをするか熱を測るばかりやっていました。
しかし、退院するとやることも増えるため、なかなかうがいばかりに気を取られているわけにもいきません。
ということで、思い切ってうがいの回数を減らしました。
- 起きてすぐ(アズノール):毎日
- 病院から帰った時(イソジン):数日〜1週間に1回程度
これで発熱があれば、病院では頻りにうがいと言われるのでうがいの頻度を上げようと。
※歯磨きや飲食のタイミング以外は24時間マスク着用です!
一応この流れで、白血球値が低い時も発熱せずに乗り越えることができたため、マスクを着用していれば、うがいは起床時の、1回でも大丈夫という結論に至りました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。うがいのタイミングや回数はもちろん自分が不安にならないようにするのが一番だと思いますが、実績としては起床時の1日に1回でも大丈夫ということがわかりました。
※抗がん剤の種類により、口内環境に大きく影響が出る場合は、口の中を清潔に保つという観点で頻度の高いうがいが求められるかもしれません。主治医にご相談ください。
ただ、外出をする場合は多くの菌やウイルスに触れることになるので、外出中にも喉を潤したり帰宅時にしっかりとうがいをすることもお忘れなく!