抗がん剤治療を受けながら「がんに効果的」と言われることを積極的に取り入れた生活を送ることで、最終的に手術が受けられるまでがんを小さくできました。この時期に気を付けていた生活のポイントや1日のタイムスケジュールをまとめました。
目次
化学(薬物)療法後半
乳がんを患ったとわかった時、がんが大きくなりすぎていて手術ができなかったため化学療法(抗がん剤治療)を先に受けました。
がん発覚から克服までの大まかな流れはこちら↓の記事にまとめています。
抗がん剤治療は前半と後半で薬の種類が異なりました。
- 前半4回・・・FEC療法
- 後半4回・・・ハーセプチン療法+ドセタキセル療法
抗がん剤治療前半の記事はこちら↓
この記事は、抗がん剤治療後半のハーセプチン療法+ドセタキセル療法についてのお話です。
ハーセプチン療法+ドセタキセル療法の副作用と体調変化
ハーセプチン療法+ドセタキセル療法は、前半のFEC療法と比べて、副作用の症状は軽くなりました。
発熱や嘔吐は軽くなったため、食事が3食とれるようになったものの味覚が全くなくなり、砂を食べているような感覚になったことが辛かったです。
FEC療法の副作用が辛くて寝て過ごしてしまうことも多かったため、この時期は手術時の体力をつけるために、身体を動かすことを心がけました。
体重変化:45kg → 40kg(5kg減)
起こりやすい副作用
アルコール過敏症は、ドセタキセル(商品名:タキソテール)で症状が現れることがあるようです。薬の中にアルコールが含まれているため、薬を投与する当日は運転などを控えなければならないようですね。
ドセタキセルは抗がん剤ですが、ハーセプチンは分子標的薬ですので、症状として現れた副作用が小さかったのかもしれません。
※分子標的薬とは、がん細胞を狙い撃ちする薬であるため、抗がん剤のようにがん細胞以外の元気な細胞を傷つけてしまうことが少ないそうです。
生活のポイント
ハーセプチン療法+ドセタキセル療法をうまく乗り越える生活のポイントとして以下の12個のことを心がけていました。
- 栄養をしっかりととる
- 笑う(笑顔を意識的に作る)
- 入浴
- 質の良い睡眠をとる
- 適度な運動
- 水分補給(2L強)
- 手洗い
- うがい
- マスク着用
- 歯磨き
- 手袋着用
- 保湿クリーム
手術後は「リハビリ」にも力を入れたためそれを加えると13のポイントになります。
どのように気を付けていたかという具体的な方法については、こちら↓の記事に詳細がございます。
ハーセプチン療法+ドセタキセル療法期間の1日の過ごし方
特に心がけたポイント
FEC療法の時と同じく、笑う(笑顔を意識的に作る)でナチュラルキラー細胞を活性化させたかったため、とにかく笑うように心がけました。
食事療法や適度な運動にも力を入れました。
食事療法については色々と調べたり取り組んでいく中で、やっと自分のやり方というものを確立できていった頃だったと思います。
この治療でがんが小さくなれば手術を受けられるため、その時にそなえて体力をつけておこうと思い毎日15分程度の散歩に出かけるようにしました。
さらに、適度な運動ががんを小さくするのに効果的かもしれないと考え、体調が良い日は30分を目指してウォーキングに出かけるようにしていました。
1日のタイムスケジュール
7:00
目覚め ⇒ 検温
起床
洗面台の鏡の前で自分の顔を見て「おはよう!!」と作り笑顔。口角を上げる
手洗い・うがい・洗顔
顔をタオルで優しく抑えるように拭く、もう一度笑う(笑顔を意識的に作る)(つらくても鏡を見て、無理矢理でも口角上げする)
化粧水・乳液を付ける
7:30
水を100cc ゆっくりと飲む
健康ジュースを準備
うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
健康ジュースを飲む
うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
朝食を準備(野菜のスープがメイン)
うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
食事
※固形物を口に入れても痛みがなくなったため、食べられる物が抗がん剤治療前半と大きく変わりました。
歯磨き・うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
後片付け
10:00
休憩
簡単な家事
手洗い・うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
12:00
健康野菜ジュースを準備
うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
健康野菜ジュースを飲む
うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
13:00
昼食準備
うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
食事
歯磨き・うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
後片付け
休憩
15:00
うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
おやつ(飲み物・果物)
16:00
散歩(15分程度)
手洗い・うがい
16:30
入浴
湯上り後、顔に化粧水・乳液、体は保湿クリームをぬる
うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
飲み物
休憩
18:00
手洗い・うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
夕食準備
うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
食事
歯磨き・うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
後片付け・休憩
21:00
就寝準備
①枕元に置くもの(体温計・水・保湿クリーム・ネイルオイル・タオル・バスタオル)
②アンカーを入れる
③腹巻をする
21:30
うがい・笑う(笑顔を意識的に作る)
就寝
まとめ
抗がん剤前半のFEC療法の時は、薬の副作用が大きくてそれに耐えることに一生懸命になっていましたが、ドセタキセル療法+ハーセプチン療法では副作用が軽く(とは言ってもそれなりにはありますが)、体調が良い日はある程度動くことができていました。「がんに効果的」と言われることには積極的に取り組み、がんになる直前から生活を大きく改善することで最終的には手術できるまでにがんを小さくすることができました。食事療法や笑う(笑顔を意識的に作る)や適度な運動は、今後も実践して再発を防いでいきたいと思います。