大豆食品に含まれるイソフラボンは、乳がんや前立腺がんを防ぐ働きがあるそうです。この記事では、乳がんと卵巣がんを克服した実体験に基づき、実際に食べていた大豆食品の1日摂取量や、がんと宣告される前にどのような食べ方をしていたのかについて比較をしてみました。
目次
大豆食品の食べ方の変化
イソフラボンはどのように乳がんに良いのかということについては、こちら↓の記事に詳細がございます。
上の記事より、イソフラボンはサプリメントではなく、大豆食品を食べることが良いとされているので、母は乳がんを克服するために大豆食品を適度に食べることにしました。
ここからは、実際に治療中やその後1日にどのぐらい大豆食品を食べていたかということについてお話していきたいと思います。
がんになった時(食生活改善前)の食べ方
大豆食品の摂取量は以下の通り、現在と比較するとかなり少なかったです。
- 納豆・・・3パック
- 豆腐・・・約300g
- 豆乳・・・1,000ml
その他、仕事が忙しいことを理由にコンビニ弁当を食べることが多かったため、醤油は調味料として使用された量を摂取していました。
味噌やきな粉などの大豆食品はほとんど摂取していませんでした。
大豆食品以外にも、全体的に栄養がうまくとれていない状態でした。
がん宣告後(食生活改善後)の食べ方
食べ過ぎてはいけないのかなと思いながら、日本乳癌学会にある情報を信じて食べる量を増やすことにしました。
- 納豆・・・14パック
- 豆腐・・・約1,000g
- 豆乳・・・2,000ml(200ml×10パック)
- きな粉・・・約200g(1日大さじ約1杯(14g)×14日分)
- 減塩味噌・・・約80g(1日小さじ約1杯(6g)×14日分)
※詳細は、この記事の次の章でお話ししたいと思います。
女性ホルモンの働きと似ているイソフラボンをたくさん摂取することでリスクはないのかと気になるところですが、上記の量を約5年間摂取していますが、乳がんステージ4を克服し、今のところ再発や転移もなく過ごせています。
食生活改善前 | 食生活改善後 | 増加量 | |
---|---|---|---|
納豆 | 3パック | 14パック | 4.7倍 |
豆腐 | 約300g | 約1,000g | 3.3倍 |
豆乳 | 1,000ml | 2,000ml | 2倍 |
きな粉 | 0 | 約200g | +200g |
味噌 | 0 | 約80g(減塩味噌) | +80g |
醤油 | 適量 | 0 | - |
乳がん克服!大豆食品の食べ方
乳がんステージ4と宣告され、化学療法として抗がん剤治療を受けながら食事療法を行いました。
食事療法については、こちら↓の記事に詳細がございます。
野菜や果物を中心とした食生活を送りましたが、乳がんに良いということから大豆食品も積極的に摂取することに決めました。
約5年間続けている大豆食品の摂取方法は以下の通りです。
※これが正しいかどうかはわかりませんので、あくまでも一例としてご参考程度にとどめていただけると幸いです。
納豆
摂取量:1日に1パック
タイミング:夕食(食生活改善直後は朝食に食べていましたが、夕食で摂取した方が良いという情報があったため、途中から夕食で食べるように変更しています。)
摂取方法:冷蔵庫から取り出して常温に戻し、混ぜた後に酢をかけて食べます。
ポイント:朝食で食べていたことが多かったのですが、夕食で摂取する方が良いという情報がありました。確かTVの健康番組で放送されていたような気がします。根拠や理由はさだかではありませんので、もう少し詳しく調べたいと思います。
また、酢やたれをかけてから混ぜると納豆菌の効果が小さくなってしまうそうですので、混ぜた後に酢をかけるように気をつけています。
豆腐
摂取量:1週間に3〜4回ぐらい、1回60gまたは100g(パックの大きさによる)
タイミング:昼食または夕食
摂取方法:冷奴として食べることが多いですが、日によっては野菜スープ(味噌汁)に入れることもあります。冷奴として食べるときは、カツオ節、白ごま、黒ごま、青のりをかけて食べることも多いです。
ポイント:豆乳を飲まない日は、必ず豆腐を食べるようにしています。
また、豆腐の「木綿豆腐」と「絹ごし豆腐」には栄養価に違いがあることをご存知でしょうか?絹ごし豆腐は豆乳全体を固めますが、木綿豆腐は作る過程で脱水するため栄養価に違いが出るそうです。
- 木綿豆腐・・・タンパク質やカルシウムなどが多い
- 絹ごし豆腐・・・ビタミンB1やカリウムなどが多い
出所:日本豆腐協会
豆乳
摂取量:1週間に5回ぐらい、1回200ml
タイミング:昼食または15時ごろの小腹が空いたタイミング
摂取方法:そのまま飲むか、レモンを加えて少し固形になった状態で食べます。
ポイント:豆腐を食べない日は、必ず豆乳を飲むようにしています。
ところてんの上に、豆乳(200ml)、レモン1個分の果汁、白ごま、黒ごま、青のり、カツオ節を乗せて食べると、ほどよくお腹が満たされます。
きな粉
摂取量:大さじ2杯程度
タイミング:毎日の夕食
摂取方法:ヨーグルトの上にきな粉をかけて、その上にはちみつを垂らして食べています。
ポイント:ヨーグルトときな粉の組み合わせは便秘に良いそうです。抗がん剤治療では便秘で悩む方も多いですが、私は便秘で悩むことはありませんでした。もしかすると、この効果があったのかもしれません。
味噌
摂取量:1日に小さじ約1杯(6g)
タイミング:毎朝、野菜スープ(味噌汁)として摂取
摂取方法:味噌汁として摂取しますが、酵素は高温で効果がなくなるそうなので、スープが熱くないと感じる温度になってから入れています。
醤油(食事改善後は控え中)
醤油の摂取は控えました。
理由は、塩分を最大限にカットしたいと思ったからです。
がん治療に、「塩分は限りなく無塩に近づける」ということが済陽式食事療法で推奨されています。
大豆食品は、上記の他の方法で摂取しているため、醤油はあえてとらないようにしました。
一番辛いのは、お刺身を食べる時です。味気ない……。
ここまで、実際に乳がんを克服し、それから現在にいたるまでに食べてきた量をご紹介しましたが、決して大豆食品をこれだけ食べていればがんが消えると保証されるものではありません。
乳がん患者さんの中(入院していた同室の方)には、毎日大豆食品を食べていたという方もいらっしゃいました。
どれだけ食べるかは迷うところですが、今のところこの食べ方で再発していないのでこのまま続けてみようと思っています。
まとめ
乳がんになるのは、複数の要因が混ざっていると思います。大豆食品を食べるというのは、あくまでも予防法の1つだと考え、再発しないために他にも気をつけられることがあるならば、積極的に取り組んでいきたいと思います。これからも食事療法やがんの最新情報に敏感になり、気になる情報や実践していることを記事としてまとめていきたいと思いますので、お付き合いくださると幸いです。