抗がん剤治療の副作用で最も注意したいのが白血球値の低下です。
白血球が少なくなると、体の免疫力が低下して様々な菌に感染しやすくなります。
場合によっては、自分自身が元々持っている常在菌にさえもやられてしまうこともあるようです。
この記事では、「そもそも血液はどのように作られているのか」というところまでを考えていきたいと思います。
※がん患者として血液のことが気になり、備忘録としてまとめている記事です。専門的な知識はありませんので、予めご了承ください。
血液はどこで作られるのか
まず血液の成分について。
血液には、赤血球、白血球、血小板などが含まれています。
それぞれの役割は、大まかに以下のようなイメージです。
・白血球は、菌などの外敵から体を守る。
・血小板は、傷口をふさいで止血する。
血液ってとても重要な役割を果たしているのですね。
そんなに大事な血液、体のどの部分で作られるのでしょうか?
一番大切なものということは、一番安全な場所で作りたいと思いませんか?
人間の体の中で最も安全な場所……
つまり、一番硬いところ……
ひらめきましたか?
大正解!骨です。
血液が作られる骨髄は、骨の中にあります。
初めて知った時、人の体ってよくできてるな!と感心しました。
血液を作る働きのことを造血機能といい、この造血機能が盛んな骨髄は赤色(血液の赤色を想像すると当たり前かもしれませんね)を呈し「赤色骨髄」といいます。
乳幼児期まではほとんどが赤色骨髄ですが、加齢とともに脂肪化して造血機能が停止し黄色の「黄色骨髄」に変わるようですね。
成人しても赤色骨髄であるのは、以下のような体幹の中心部分に位置する扁平骨や短骨が主なんですって。
成人後も血液を作ることができる場所
・助骨(あばら骨のこと)
・脊椎(背骨のこと)
・骨盤(お尻のあたり一群の骨のこと)
ここで作られた血球はそれぞれ寿命が異なり、長い順に赤血球は約120日、血小板は3〜4日、白血球にいたっては約1日となっています。
抗がん剤で白血球の数が急激に下がるのは、この寿命と関係があるのかな〜。
血液がどこで作られるかということがわかったので、次はどのように作られていくのかを考えていきたいと思います。
血液はどのように作られていくのか
先に話題に取り上げた血球(赤血球、白血球、血小板)は、実は元をたどれば同じ細胞「造血幹細胞」からできているそうです。
※wikipediaより
なんか難しい話になってきましたね(汗)
わかりやすく、幹細胞をピカチュウに例えて考えてみました。
イメージできましたか?
ピカチュウは分裂するたびに、自分自身を減らさずにピカチュウの進化形であるライチュウを増やしていくということです。
(※実際のピカチュウは分裂で増えるわけではありません。)
逆にわかりずらくなっていたらすみません!話を元に戻すと……
血球のもととなる幹細胞は、自分が分裂をするときに別の細胞を作り出すだけでなく、同時に自分自身を複製することができるため、幹細胞の数を減らさずに新しい血球を作り出すことができるということですね。
・造血幹細胞
・リンパ芽球
・前駆細胞
リンパ芽球→リンパ球
前駆細胞→
・単芽球(のちの単球)
・骨髄芽球(のちの白血球)
・前赤芽球(のちの赤血球)
・前巨核球(のちの血小板)
このうち、抗がん剤治療の時は、感染に影響する白血球の数について最も注意が必要となってきます。
白血球についても、どのように菌と戦っているのかなどを深く掘り下げて考えていきたいと思います。
ご興味のある方は以下の記事をご閲覧ください。
※がん患者として白血球のことが気になり、備忘録としてまとめている記事です。専門的な知識はありませんので予めご了承ください。
※プロフィールはこちらになります。初めてご来訪いただいた方はこちらもご一読いただけると幸いです。
まとめ
いかがでしたか。説明がわかりずらかったところもあったかと思いますが、私が初めて知った時に面白い!というか、生物とか進化ってすごい!と思ったことをまとめてみました。他にも調べたことはまとめていきたいと思いますので、ご興味がありましたら別の記事もご閲覧ください。